今週号のサッカーダイジェストは、なかなか面白かったですねえ。
週刊サッカーダイジェスト 2012年5月1日号
私が興味を惹いたのが、中村俊輔のインタビューです。
”[巻頭メッセージ] 中村俊輔(横浜)
欧州移籍を目指す、すべてのJリーガーへ
「育ててくれたクラブに、恩返しできる移籍を」”
立ち読みレベルなので、はっきしりた文言は確認頂くとして、この中で、次のような主旨のことが書かれてました。
俊輔談:
『スペインは、中堅クラブでも相当に技術レベルは、高い。』
『リーガでCBを張っている選手の技術レベルは、日本では、ゲームメーカーを担っている選手くらいのレベルを持っている。』
『自分(中村俊輔)の技術レベルでは、(リーガでは)せいぜいSB止まりの技術でしかない。』
中村俊輔は、09-10年シーズンにリーガ・エスパニョーラのエスパニョールに所属していましたが、その選手が語るんだから、そうなんでしょうね。
俊輔のインタビュー記事とか、俊輔関連の書籍を何冊か読みましたが、彼は、ある程度、客観的に観ている選手だし、選手が感じた肌感覚って、それがリアルだと思うんですよね。
選手によってその肌感覚の感じ方は違うでしょうが、当時、日本で最高の技術レベルと言われていた俊輔が、その得意とする技術レベルでそのように感じでいたのだから、興味深いなと。
ただ、俊輔は、物事が上手く進まない場合に、若干ネガティブに物事を捉える癖があると感じるんですが・・・ね。
インタビューアーの「スペインでは、日本人は技術があり、器用だと言われているが」に対しても、『それは、単なるリップサービスでしょ。』って一蹴してましたからねえ。
俊輔が感じたリーガ・エスパニョーラの技術レベルは、相当高いものだったんでしょう。
だからこそ、日本人がリーガ・エスパニョーラにチャレンジして欲しいし、結果を出して欲しいとも書かれてましたね。
日本では、抜群の技術レベルとフィジカルでセレッソで再ブレイクした家長ですら、他国(韓国)にレンタルに出されるんですもんねえ。
私は、家長の韓国Kリーグへのレンタル移籍は、技術的問題ではなく、戦術的問題だったり、戦術理解度の問題だったりするのかと思ってましたが、俊輔のインタビューを読む限りでは、あの家長でさえ、技術レベルでは厳しいのかもしれませんね。
リーガ・エスパニョーラは、バルサとレアルの2強時代で、その他のチームのレベルはたいして高くないと感じていたここ最近だっただけに、俊輔のリーガ・エスパニョーラに関する感じ方は、意外であり、興味を持った次第です。
何をもって成功と呼ぶのかは難しいですが、今までスペインに渡った日本人の中で、「リーガ・エスパニョーラでの結果という部分だけの評価で、成功した」と自信を持って言える選手は、ちょっといないですよね。
日本人が、リーガ・エスパニョーラで初めて結果で、成功を遂げる選手はどんな選手なんでしょうかね?
SB? OMF?
時代によって、リーグによって求められるサッカースキルは異なりますが、興味はありますねえ。