ナビ杯:第3節 京都 2-1 C大阪 (生観戦) | E.P & E.F.L

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 負けた試合は、手が進まないものですね。

 気持ちも何だか乗りません。

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 ということで、今回は自分自身への質疑応答インタビュー方式で書いてみます。

 

 Q.この試合の試合前の興味は何でしたか?

 A.多くの方も思っていたように、香川の抜けた新生セレッソがどのようなサッカーを展開するのか?どのようなサッカーになるのか?に興味を持っていました。あと、京都は、ドゥトラが機能しだしていて、勢いが出てきてましたので、どう対応できるのかを見てみたかった。
 個々の選手でいえば、清武がどのようなプレーをするのか興味がありました。 



 Q.セレッソの先発・ベンチメンバーはどうなってましたか?

 A.【スタメン】 GK:キム、DF:尾亦、茂庭、上本、高橋 MF:黒木、アマラウ、家長、乾、清武、FW:播戸
 香川がいた時と同じ、4-2-3-1システム。
 羽田に代えて黒木が、日本代表・ドイツ移籍でセレッソを離れた香川の位置には、予想通り清武が入りました。
 【ベンチ】
 松井、藤本、石神、酒本、羽田、丸橋、小松

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 Q.前半のセレッソは、チームとして全く機能していませんでした。チャンスらしいチャンスも数えるほどでした。その原因は何だと思いますか?

 A.まず、前節から中盤が2人変わった(黒木、清武)ところでパスワークやオフ・ザ・ボールの動き出しが遅く、安全安全のパスが多く横に横には動くものの、ボールが前に進みませんでした。よって、羽田・香川がいたころは、暗黙の了解での走り出しやフォローなどがスムーズだったものが、全く連動性を失ったものになっていて、特に前半は全体に躍動感がありませんでした。
 よって、中盤で京都のプレスをかわせずに、中盤の選手はほとんど前を向けませんでした。
 結果、ボールの落ち着きどころが中盤には無く、サイドバックも全く上がることができませんでした。これでは、攻撃に厚みも出るわけもなく、機能しなかったのだと思います。
 セレッソの最初のシュートは、前半12分、アマラウの苦し紛れのミドルシュートでした。セレッソの試合を見られている方からすれば、これが、どれだけ悪いリズムだったのか容易に判断できると思います。

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 Q.ボランチに黒木が入りましたが、羽田が入っていれば、もう少し中盤はスムーズになったと思いますか?

 A.羽田が入っていれば、中盤の精神的支柱としても間違いなく機能したと思います。中盤の年齢は、アマラウ26歳、黒木20歳、家長23歳、乾21歳、清武20歳 ですよ。若い選手しかいない中で、うまくいかなかった時の修正能力はまだまだ経験不足だと思います。羽田28歳は、鹿島も含めて様々な経験をしている選手ですからね。もう少し、落ち着いて皆がプレーできたと思います。



 Q.前半ロスタイムにCKからGKのファンブルからこぼれ球を押し込まれました。あれは、GKへのキーパーチャージだと思いますか?

 A.逆サイドだったので、キーパーチャージだったのか否かは良く分かりませんでした。ただ、前半30分以降も、セレッソにリズムはありませんでした。だからこそ、前半は踏ん張りどころでしたが、失点するあたりはまだまだ未熟なんでしょうね。セレッソの攻撃は全くでしたが、守備は踏ん張っていただけに、0-0で前半を終えていれば、また違った展開になったかもしれません。



 Q.ビハインドを背負って、後半は積極性が出ましたが?

 A.そうですね。前半よりはボールが前に進むようになりました。それくらいの変化で、どこか噛み合い切れてませんでした。



 Q.後半18分に小松が入って、リズムが生まれたように思うのですが?

 A.そうですね。それまでは、1トップの播戸ではボールが収まりきらなかったですし、1トップと3シャドーの距離がありすぎて孤立してました。そこで、小松が入ったことで、システムが4-4-2(厳密には、4-2-2-2)となり、播戸と小松の距離が近くなったことで、前線にボールが入って、収まりきらなくとも、ボールを拾えたりして、ボール保持率が上がりました。結果、前線でボールがキープできるようになったので、サイドバックも上がれるようになり、クロスも上げられるようになりました。
 小松自身も、プレー自身は悪くなかったですし、システム変更も機能したと思います。
 同点ゴールも、良いリズムが生まれた中でのゴールでしたので、同点は必然だったとも言えます。

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 Q.同点になってからの展開はどうでしたか?結果として、失点をくらってしまう訳ですが?

 A.セレッソがリズムを掴みだした後半15分くらいからですが、京都もセレッソも中盤が空き出してました。攻め合いの感じが出始めてましたからね。セレッソも京都も引分け狙いではなく、勝ちにいってました。展開は互角だったと思います。 セレッソは完全に押せ押せの雰囲気が出ていましたが、そんな中で、京都の早い攻めに最後は、ディエゴに流し込まれた感じですね。

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 Q.同点になって、引分け狙いもできたと思うのですが?

 A.同点に追いついたのが、後半24分でまだまだ時間がある状態でしたので、勢いで攻める選択をセレッソはしてました。仮に、守備的にいって、失点したり、ドローだったら サポは納得しなかったんじゃないですかね。セレッソは攻撃的なチームという自負が選手もサポにもありますからねえ。
 攻めて勝ちにいって、リスクを冒したところに、逆襲をくらったといったところじゃないですかね。



 Q.清武の怪我の状態はどうなると思いますか?

 A.あの痛がり方では、ナビ杯の残り試合出場することは無理だと思います。
   倒れた際に、痛さでなのか、悔しさでなのか、何度もピッチを叩いてましたから。自身も瞬時にプレーを続けられる状況ではないことは分かったんだと思います。

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 Q.清武が離脱すれば、3シャドーの人材が一気に不足気味になりますが、システム変更の必要性は感じますか?

 A.感じます。適正な選手がいないのに、無理やりシステムに選手を当てはめる方法は止めた方が無難でしょう。今いる現有戦力で最適の戦い方を模索するべきです。
 個人的には、後半途中からの4-4-2(ボックス型でもダイヤモンド型でも可)ならメンバーが組めると思います。そこは、クルピの判断になると思います。



 Q.香川の抜けた穴は大きいと感じましたか?

 A.大きいと感じました。ただ、サッカーの世界で選手の移籍は常に起こりえることなので、1人の選手が抜けたから、戦力が落ちたはクラブとしてのリスクマネージメントができていない証明でもあるますし、監督としては、腕の見せ所でもあると思います。サッカーはチームスポーツで「セレッソ大阪」として一つなので、1人が抜けたことを言い訳にしたくはないし、して欲しくないですね。
 ベンチでくすぶっていた選手からすれば、チャンス到来な訳ですから、サブも含めて乗り切って欲しいですね。

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 Q.今シーズン、リーグ戦・カップ戦を含めて、一度もアウェーで勝ててないですが、何が原因だと思いますか?

 A.精神的に、まだまだ未熟なチームということなんでしょうね。若いチームというか。いい経験をしていると思います。アウェーでも勝てないと、上にはいけないですし、降格争いにどっぷり浸かってしまう可能性もでてきますからね。