鎮座地:新潟県三条市四日町
御祭神:大己貴命、少彦名命、倉稲魂命
参拝日:2020年6月27日
神社明細帳によれば、創立年月不詳であり、日吉神社稲荷神社合殿と称していたが、現在は日吉神社。住宅地の中に鎮座し、四日町地区の産土神として崇敬される。住民の憩いの場、子供の遊び場として市が神社より土地の一部を借り受け四日町公園として整備されている。境内は広く、神明造の社殿は大きく風格がある。
以下は社頭の由緒案内板より抜粋。
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日吉神社は、大己貴命、少彦名命、倉稲魂命の三柱を祭神とした四日町地区の鎮守様です。春・秋の例祭では、県指定無形文化財「三条神楽」が奉納されます。
江戸時代の初期、須頃にあったといわれる三条島の城が破損したため元町を中心とした地に新しい三条城を築くことになりました。そのため、そこに住んでいた住民は、対岸の四日町の地に移住させられ四日町村ができました。元和2年(1616年)のことです。日吉神社もそのとき、四日町村に勧請されたものとされています。今日は日吉(ひよし)神社と呼ばれていますが、古くは山王社、山王権現などとも呼ばれており、日吉(ひえ)神社が本来の読み方だったと思われます。
敷地はもと、この地の東約三百メートルのところにありましたが、大正3年(1914年)ここに遷されました。現在の社殿は、本成寺本堂建築、南保新四朗が設計、昭和15年(1940年)11月に竣工し、地区の多くの人々の協力を得て、昭和18年5月に完成しました。以後、社殿、社地の整備がつづけられ、今日に至っております。
平成26年2月 氏子一同
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山王系列社の主祭神といえば大山咋神だが、こちらの神社では、大山咋神は祀られていない。山王系列社の総本社である日吉大社は東本宮と西本宮により構成され、東本宮に祀られているのが大山咋神、西本宮が大己貴命である。各地に勧請された山王系列の神社で大己貴命を主祭神とするのは稀なケースといえる。
また、当社は三条神楽が伝わる六社に入らないので、例祭で奉納されるのは、六社の内のいずれかの神社の神楽と思われる。
拝殿
社殿全景
本殿