鎮座地:新潟県上越市清里区南田中

御祭神:宇摩志眞知命

式内社:物部神社 頸城郡十三座のうちの一座

 

 持統天皇10年(696年)の創建と伝わる。創建時の鎮座地は不明であるが、かつて南田中大字山王北屋敷にあり、昭和46年(1971年)圃場整備事業に伴い現在地に遷座。社殿はなく、石祠のみである。『和名抄』の物部郷に位置しており、隣に「武士(もののふ)」という地名があることから、太古この地は物部氏の一大拠点であった。頸城郡に進出した物部氏がその祖神を奉斎したと考えられる。
 社名は、山王権現、物部明神、田中神宮、田中神社と称されたこともあるが、明治維新後に日吉社と改称しており、神社明細帳では日吉社、今日は日吉神社と呼ぶと、『式内社調査報告』に記載されているが、『越佐の神社-式内社六十三(花ヶ前盛明 著/新潟日報事業社 2002年発行)』では今日、「もののべ」神社と呼称している。とあり、新潟県神社庁のHPでも物部神社とある。また、参道入口の鳥居には「物部神社」の額が掲げられている。
 御朱印は無いとのことでしたが、御墨書と宮司印を戴きました。ありがとうございました。

 

鳥居

 

石祠