鎮座地:新潟県南魚沼市水尾(旧大和町)

御祭神:瓊々杵命、木花咲耶姫命、大山祇命、素戔嗚尊、誉田別尊

旧社格:村社

 

※神社明細帳の閲覧が可能となったので、その他調べたことも含め追記します。

 

 神社明細帳によると、治暦元年(1065年)11月15日、日向国より御祭神が石舩に乗って八海山駒ケ嶽に降り、南魚沼郡麓村字前島に止まり、石舩を置いた処を舩岳山と称し、建治2年(1276年)当地に鎮座とある。
 また、歴史地理学 第45巻第5号(第216号)『新潟県・八海山を対象とした山岳信仰の展開』(阪野祐介)によると、~大崎登山道最古の道は、中世以来のもので、水尾船岡山・堂平山・猿倉山とたどり、尾根を伝って延びていたとされる。その起点には大崎の南西に隣接する水尾の八海神社がある。創建は建治2年(1276年)とされるが、この道は現在廃道となっている。と記載されている。
 上記の舩岳山と船岡山は同一と思われるが、地図で見る限り何処かは分からなかった。現在、南魚沼市麓には、船岳山真浄寺があるが、関係があるのだろうか。

 天孫降臨の後、瓊々杵尊は、木花開耶姫に求婚し、喜んだ父の大山祇命は姉の石長比売も添えて瓊々杵尊に差し出したが、石長比売を送り返したことにより、天つ神御子の命は限りあるものとなり、しばらくして瓊々杵尊は崩御し、可愛山陵に葬られたことや、瓊々杵尊の曽孫である神武天皇が紀元前660年に、橿原宮にて即位していることから、神社明細帳の治暦元年(1065年)に八海山に降臨したとの記載には疑問があるが、約750年の歴史を持つ神社。昭和3年、村社となる。

 手入れがされた境内に鎮まっており、清々しい空気を感じました。

 

 

 

 

 

 

【更新履歴】

2019年12月10日 初稿

2020年4月24日 記事追加