鎮座地:新潟県村上市高根(旧朝日村)

御祭神:雲上大良宮、雲上次良宮

式内社:多伎神社 磐船郡八座のうちの一座(論社)


 日本の滝百選に選定された「鈴ヶ滝」(鈴ヶ滝が式内社多伎神社とする説もある)に向かう途中の高根地区に鎮座する。境内には昭和51年(1976年)に氏子によって設置された「勧請八百年記念碑」があり、福立山の城主・石黒清正が安元2年(1176年)に勧請したとある。この通りであれば12世紀の創建となり式内社にあたらない。御祭神は、河内神社の御祭神でもある雲上佐市郎公の二子(太良宮 次良宮)。 当初は、相之俣元屋敷(高根川の上流、新四郎沢左岸)に鎮座したが、寛政10年(1798年)に現在地に遷座した。明治40年(1907年)神明宮大山祇神社合殿(天照大御神、大山祇命)と八坂神社(須佐雄尊)、玖𤥴神社(大己貴命、少彦名命)を合併した。入母屋造りの大きな拝殿は、寛政10年(1798)の建築と伝わる。また、境内には杉の大木が多い。