鎮座地:新潟県村上市岩船三日市

御祭神:饒速日命、水波女命、高靇神、闇靇神

式内社:石船神社 磐船郡八座のうちの一座

旧社格:県社

 

 越後国磐舟郷(村上市/岩船郡)総鎮守。大化4年(648年)、大和朝廷が蝦夷への備えとして古代城柵「磐舟柵」が設置された頃には、饒速日命(天の磐樟舟に乗って当地に上陸し、様々な技術を伝えたとの伝説)を祀る石祠があったという。大同2年(807年)秋篠朝臣安人が北陸道観察使として下向の際に社殿を建立し越後國の北の守護神として京都の貴船神社の御祭神を勧請し貴船大明神と称したが、正徳4年(1714年)旧号の石船神社に復号。平成19年(2007年)には、貴船神社御祭神勧請から1200年を記念して御鎮座千二百年祭を行った。御祭神の伝説や「いわふね」の由来については石船神社のホームページに記載があるのでここでは割愛しますが、とても興味深い話です。
 境内は広く、境内社も多い。現社殿は明治32年の造営でとても大きい。社叢は[ヤブツバキ]の群生地として県天然記念物に、毎年10月の例祭である「岩船まつり」は県無形民俗文化財に指定されている。