※別アカウントでのブログに投稿していた記事をこちらに引っ越しました(2020年2月の投稿です)

 

 今回は、最近作成した神棚用の灯籠について記していきます。

 7年前に自宅を新築しました。計画の際に、神棚のスペースは要りますか?と聞かれ、私も妻も実家に神棚があり、幼い頃からお参りしていたし、結婚式も神社で挙げたので、自然と「要ります」と答えたように記憶しています。 和室の押入の上部にスペースを確保しました。照明用のコンセントも設けましたが、普段は手が届かないので、部屋の照明のスイッチのと並んで神棚用スイッチがありON/OFFできます。

 

 当初ホームセンターで売っていた↑このような照明を使っていましたが、ろうそく風です。神棚というより、御仏壇用というか、灯籠が欲しいなと思っていましたが、近所のホームセンターで売っているものは、5,000円弱ちょっと高い。しかもプラスチック製で、屋根の部分が銅板葺をイメージしているのかやたらピカピカで安っぽい印象。私の求めるイメージとは大きな差がありました。インターネットで検索すると良いものがあるのですが、イメージに合うものは、10,0000円以上します。しかも電源アダプターがやたら大きく、常時コンセントに刺したままになるので、海外製で発火したらやだなとか思うと購入する気になりませんでした。LEDのリモコン式もリモコンの保管が面倒そう・・・。ということで安価にイメージ通りにということで自作してみることにしました(一から全てではなく、いろいろ利用して)。

 

まず、購入したのは、こちら。

 飾り用のため点灯しない商品です。送料別で3,300円で販売しているサイトが多いですが、送料込で2,688円で販売しているサイトで購入。桧製でイメージにピッタリです。これと、前述のこれまで使っていたろうそく風の照明を組合せようと考えました。

 ろうそく台のプラスチックの部分をニッパーを使い格闘すること約1時間、このようになりました↓。

 これなら行けそうだ。と手応えを感じました。後でAmazonで検索したら、初めからこの状態の物が吊灯籠用として数種類ありました。800円とか900円位です。ちなみに私のものは途中にスイッチがあります。もういくらだったか覚えていません。

 購入した灯籠の柱の部分にこのコードを通したい訳ですが、柱の部分は15mm角で細く、コードを切断したく無かったので、電球の口金の部分をそのまま通すべく、新たな柱用として桧の工作用部材をホームセンターで購入しました。

 灯籠の柱を台座と火袋の部分から慎重に取り外します。接着剤のみで固定されているかと思いきや、柱はそれぞれ小さな釘でも固定されていました。しっかりした造りです。

 新な柱は、長さ65mm×2本欲しいのですが、販売されているのは30mm角と25mm角、長さは900mm、かなり余ります。安価でかつより現状に近い25mm角×900mmを購入し(400円位だったかな)、65mmにカット。

 そして、インパクトドライバ用のドリルビット(φ19mm)で、穴をあけます。ボール盤を持っていないのでインパクトドライバでいきます。今回、飾り用灯籠の次に高価だったのが、このドリルビット1,380円です。柱を傷つけないよう添え木をして万力に固定。25mmの幅に、直径19mmの穴を開けます。インパクトドライバなので当然、真直ぐに開きませんが、電球側だけ芯が合っていればいいだろうと安易に考えていましたが、曲がっていくので側面には出なくとも一部が薄くなり、貫通する際の衝撃で柱が割れてしまいます。幸い900mmの長さがあるので、65mmなら13本は挑戦できる。2本位は成功するだろうと思いましたが、2本失敗したところで、これは無理と断念。30mm角を買い直すかとも思いましたが、柱の両端それぞれから穴を開ける方法に作戦変更、これが正解でした。

 真ん中で穴の軸が多少ずれますが、見えない所ですし、電球の口金も太いところは僅かなのでなんとか通ります。続いて台座も同じ径で穴を開けます。コードを側面に逃がすための穴もあけます。

 コードを逃がす穴の方向は、材の「こば(木材の繊維方向と平行な切断面)」の部分が正背面となるよう気をつけました。柱の固定方法に悩みましたが、1段掘って(削って)、はめ込むことにしました。ノミが無かったので彫刻刀で削りました。

 柱用の穴を削り終えたところ。↑

 電球のコードを通したところ。↑

 

 ここからが、問題。火袋と柱の部分をどのように固定するか。電球の交換の為に、取り外し可能でなければなりません。いろいろ考えましたが、悩んでも仕方ないと思い、とりあえず、火袋の裏側から穴を開けました。火袋の下の板の下にもう1枚、一回り小さい5mm厚の板がついていたのですが(↓参照)、その板ごと穴を開けたら、しっかりと固定して開けることが難しかったせいか、下の板は割れてしましました。

 割れた板は、彫刻刀を隙間に入れてテコの要領で簡単に綺麗にとれました。そこで火袋の固定方法についてひらめきました。結果は↓の通り。

 何かあった時のために予め柱用の材料と一緒に購入してあった5mm×50mm×900mmの桧の板を必要な大きさにカットし、台座同様に彫刻刀で柱が貫通する穴を開けます。そして柱と接着剤で固定(木目の方向を台座に合わせて)。対角線上に2箇所穴を開け、竹ひごを通し、固定。

 火袋側も、対角線上に竹ひご用の穴を開けます。火袋側の穴を竹ひごより若干大きくすると、多少位置がずれてもうまく入り、竹ひごのしなりでしっかりと固定できます。電球用の穴は電球の径がドリル(19mm)より少し大きかったので、彫刻刀で拡径しました。

 

 取り付けると、こんな感じです。↓

そして点灯すると、こんな感じです。↓

 個人的には、良くできたと思います。火袋の中で電球が熱をもったりしないか当初心配していましたが、これまで使っていたろうそく風の照明は、当初普通の電球でしたが、1年程前に電球が切れてLED電球に交換済みでしたので、特に熱は持たず、安心して使っています。

 

 ということで、我が家の神棚は、この通り、灯籠が追加され、以前より若干暗くなりましたが、私のイメージ通り良い感じになりました。

 下から見上げるとこんな感じです。↓

 我が家の神棚は、最初は、注連縄をつけるために、幕板(雲板)付きの棚板を購入し、棚板の上に神棚、幕板に注連縄をつけていましたが、知人の大工さんから鳥居を戴き、鳥居を固定するために板を敷き、神棚の棚板をなくすと、神棚が1段低くなるので、幕板付きの棚板はそのまま使用しております。

 妻からは、神棚がだんだん大袈裟になっていく、もっとシンプルにしたいと言われますが、私は気にせず、神幕も欲しいなと今思っています。

 

 ちなみに、割れてしまった柱用の材料は、桧の良い香りがしたので、お風呂に入れました。子供も良い香りだと気に入って、いつもよりゆっくりとリラックスしてお風呂を楽しみました。

 

  長々と書きましたが、ここまで読んで頂いた方、ありがうございました。興味のある方は、参考にしてください。道具さえあれば、自分好みの灯籠が安価に作れると思います。