先日40ウン歳の誕生日を迎えました。何の予定も無かったのですが、子供達も一緒に出掛けるのを断るようになり、買い物、ドライブがてら妻とジェラートを食べに行き、私のお気に入りの神社を参拝しました。

 

 この神社、特に有名な訳ではく、山の麓の静かな林の中にひっそりと鎮座していています。もちろん社務所もなく無人です。でも、大きなモミの木、杉の木があり境内はいつも綺麗で神聖な空気が漂っていて、心が癒されるので、時々参拝しています。

 

 日が傾いていたので、林の中は少し薄暗いですが、このような参道を行くと、朱色の橋を渡り、2本の杉の大木の間を抜け、更に石橋を渡ると

 大きなモミの木が迎えてくれます(↑この写真は別の日のもの)。振り返るとこんな感じです。

写真では大きさが分かりにくいと思いますが、看板には根回り6mとあります。直径2mくらいでしょうか。人と比べると

 木に触れると生命力をもらえるような気がします。見上げると

 どれだけの時を刻んできたのでしょうか。畏敬の念を抱きます。

 

 木の上ばかりに目が行っていたのですが、根本を観ると

 

 あれ?

 

 何かが散らかっています。

 これ、朽ちた木の破片なのです。少し回りを見渡すと

直径25cmくらいの朽ちた倒木とその破片があります。

 まさか、枝が落下してきた訳では無いと思うので、クワガタ飼育を趣味とする人が、材割採集を試みた痕ではないかと推測します。おそらく針葉樹なのでクワガタの幼虫はいなかったのでしょうね。荒らすだけ荒らして帰ったのでしょうか。

 

 癒され、落ち着いた心がどこかへ吹き飛んでいきました。

 

 私もクワガタを飼育しているので、朽木を砕いてみたい気持ちが分からない訳ではありませんが、私は成虫を捕まえる方が楽しいので材割採集はやっていません。

 クワガタの発生源を無くすという意味で賛否があるようですが、個人的には手当り次第でなければ、否定するつもりもありません。

 

 が、ここは神域です。御神木の根本です。きっと掃除をしたりと守っている氏子さんもいることでしょう。人(いや、健御名方命)の庭を荒らして帰っていくなんて・・・

 

 何だか残念な気持ちになりました。

 

 健康で誕生日を迎えることができたことに感謝し

参拝して帰りました。