最近良く思い出すことなのですが、昔、文章を書いている途中で、一文字の漢字を間違えた瞬間に、なぜか、それまでに書いていた全部の文章を消しゴムで消し始めた人がいました。その時私は、「なぜ、間違えた文字だけを消さないの?」と聞いてみたのですが、その人は、それに答えることもなく、黙々と消しゴムで消す作業をやめませんでした。その後にも数回、その場面に遭遇しました。
それを2回目以降に目にした時に、なぜだか私は悲しくなりました。と同時に、なぜそのような行為に至ったのかということを考えました。そして、想ったことは、「完璧でなければならない」というその人の固定されてしまったかのような想いを感じました。普段はそうではないのです。その時は、そのような状態に陥っていたのです。
だから、私は、その人の「そうならざるを得ない状況」を考え続けました。
そして、そのような状態に陥っている方々は、私たちに様々な問題を投げかけているのだと、そして、日常の中でサインは出され続けているのだということをその人から教えてもらいました。
周りがそのことに気づけば、どうにかなることがほとんどであるということも教えてもらいました。
人と人とが支え合うということは、全ての人間が穏やかに生きてゆけることへの第一歩なのだということを強く感じた過去の出来事でした。