未来を写した子供たち ★★★

「運命って信じる？」

その言葉を川島さん（49才・男）から聞いた時の、私の心の異物感をご理解頂けるでしょうか？

とりあえず川島さんの運命は置いといて、映画の話。


運命を要解国語新辞典で調べると、『人の身の上を支配する目に見えない力』とある。

その運命により哀しみが待ち構えている売春街の子供達の未来を、なんとか今を蹴飛ばすことによって、変えようとする女性カメラマン。

その努力は実り、今を変え、未来への希望を得る子供達。

しかし、運命という引力はとてつもなく、その力に引き戻されてしまう子供達も出てきてしまう。

でも、私は思う。


その女性カメラマンが蹴飛ばしたことによって生じた未来へのズレは、子供達が大人になった時に本来向かえる筈だった未来とは大きく違っていくのだと。

最後に子供達にテロップされたその後を読み、とてもやるせない気持ちになった私は、それが思い込みではなく、そうであって欲しいと強く願ったのである。




そして話は戻る。

川島さん、そのフロアレディとの恋は間違いなく運命ではないです。

単なる金銭のみでの結びつきと、明日キッパリと断言させて頂く所存であります。