何年か前から雨漏りが始まり、瓦がズレてるのか、どこか隙間から染みてるのか、ここかなと当たりをつけたヒビや隙間にシリコンコーキングを詰めたりいろいろ原因を特定しようとしていたが、これがいったいどこからなのかなかなか特定できないでいたが雨の日によく観察していてふと見上げると雨樋から溢れた水がしたたっている部分があった。
こんな上の方からとは盲点だったぜorz
クマがいたころの名残で障子がバリバリになったままだが、小さな軒に雨樋を通すために無理やり切り欠きした部分から雨水が沁み入ってきているようだ。
「これはどげんかせんとアカン」とは思うが、ここを弄るには瓦の上に脚立かハシゴを立てて登らないとどうしようもないが、それはとっても危険が危ないヤバイ作業になる…
それで落ちてコロッと死んでしまえばいいのだが、中途半端に生き残り痛いだの不自由な生活になるのは非常に困るので、試案した結果部屋の壁をぶち抜いてアクセスすればリスクは非常に少なそうなので決行することに(笑)
無理そうだったら引き返せるように端っこの方からハンマーとタガネで壁を壊していってみる。
ここから見えてるのはモルタルと石膏ボードだけだからなんとかなりそうな予感だったので進めていくこととする。
この家を建てているときの40年ほど昔の記憶をなんとか思い出すと石膏ボードにモルタルを塗っていた記憶があるが間違いではなかった。
モルタルと石膏ボードを完全に撤去したら木の板と防水シートが出てきた。
以前マルチツールが安売りしてたときに買っていたのが、やっと出番がきたんだぜぃ。
木の板と防水シートを撤去したら最後に鉄網にモルタルを塗ったラスボスのように強固な外壁が現れた。
同じモルタルでもメッシュが加わることで強度は何倍にも跳ね上がり、タガネでは歯がたたないのでアングルグラインダーにダイヤのコンクリートカッターを取り付けて切り開くことに。
やっと貫通して外の光が見えた。
コンクリートの塊を外側の瓦の上に落としたりしないように慎重に何分割かにして外していく。
外の様子がどんどん見えてくる。
想定外なところに窓が増えてしまった(笑)
やっと問題の軒部分にアクセスが可能に。
「親方ぁ~、雨樋通らないけどどうしましょう?」
「そんなのそこ切り欠いて通してシリコンコーキングでも塗っておけ」つて当時の大工は判断したのだろうけど、地元の大工だから不具合があって苦情がきたらちゃちゃっと直すつもりだったんだろうね。
でももうその大工も高齢で廃業しているしどうにもならん…
もうシリコンコーキングもカピカピのカパカパで浮いているし、逆にこんなので30数年間は雨漏りしないで済んでいたってことにも驚く(;´・ω・)
「さあて、ここから雨水が侵入しないにはどうしたものか」とホームセンターを隅から隅まで見て回り使えそうな材料を探し回り買ってきた。
何かのプラスチック部品とL字のガルバニウム板を加工してシリコンコーキングでベタ付け。
これだけではまだ心もとないなので、さらにシリコンコーキングの鬼と化しこれでもかと塗りたくる。
見栄えは悪いが気にしない。
とにかく水の侵入は絶対に許さないの勢いで塗り、乾いた次の日にダメ押しでアルミテープをこれでもかと貼っていく。
アルミテープだから数年も経てば剝がれたりするだろうけど、シリコンコーキングの耐久を数年引き延ばすくらいには役にたつんじゃないかと貼りたおしていく。
やるだけのことはやってみたので、いつでもメンテナンスできるよう簡単に開けられるように板で作った蓋をして、雨が降ってちゃんと雨漏りが止まっているか確認するだけ。
この工事をやったのが7月の頭くらいで、梅雨時期なので何回も確認作業ができるなと思っていたら、あまり雨が降らず確認ができない状態。
やっとの雨の時の様子がこれ。
一応雨漏りはストップできたようだけど、なんかまだ不安でもっとデータが欲しいところ。
台風10号の影響か昨夜から今日はドザーと大雨が降ったり止んだりの繰り返しで心配だったが、確認してみると雨漏りはしていなかった。
雨漏り部分の今日の様子がこれ。
廊下の広い範囲に雨漏り染みができて汚い見た目。
天井の化粧板の表面もふやけてビロンビロンになり、この下にタライやバケツや雑巾を置いたりしていた。
柱にも雨漏りが伝わり染みになっているが、これで安心できるかな。
あとは天井板を剥がして代替板にしたり柱や床の染みを洗い流さないととやることが盛りだくさんじゃの(;´・ω・)