再び相手の母親が話しだした。

そちらのお父さんは、とても怒っていらっしゃると、〇〇ちゃん(うちの娘)と息子から聞いていますが…
どうしたらいいですか?と。



…どうしたらいいですか?  だと真顔!?


その前に私はさっきからずっと、ずっと、ずーっと気になっている事がある!いや!ありすぎる!!

まずさ、おい!そこの少年よ!人ん家に挨拶くるときゃ鼻のピアス外してこいやムキー
その穴に尖った鉛筆ぶっ刺すぞ!!

黒い、よれーっとしたスウェットパンツに
ヒョウ柄のニット、、、

おい!となりで座ってるそこの母親よ!
一緒に家を出るとき 
なぜ息子を注意しなかったのだ!?

一体何だと思ってるんだ!!
呆れるというかなんというか…チーン
これが、いま風なの?!
ウチに来る為に めいいっぱいオシャレしたつもりなのか?!

スーツを着てこいとはいいません
が!真顔そりゃないぜーーー



あぁ笑い泣きこの場にボスが居なくて
本当に!本当に!本当に!
よかったぁ笑い泣き

いたらきっと…その場で
キラキラ輝くピアスを引きちぎられ
鼻をへし折られていただろう
南無阿弥陀仏(>人<;)南無阿弥陀仏…



私は気持ちを切り替え、こちらの思いを彼とその母親に伝えた。


◎まず、今この大事な場にボスが居ない事を申し訳ありません…と謝った。
続いて何故、来なかったのか理由を説明した。

1、それなりの順序を飛び越え、いきなり妊娠を知らされ戸惑っている。

2、ただ怒っているのではなく、今の状況ではとても子供どころか、結婚すらさせられない。改善すべきところ(生活の場・仕事・収入面)を全て改善してからでなければ話を聞くことは出来ないし会う事もない。ましてや娘をやれない。



次に、
◎娘はたとえ1人でもお腹の子を産む覚悟だということ。


とりあえず以上がこちらの考えですが、
そちらは、どのようなお考えですか?と母親に尋ねた。


うちの息子も、〇〇ちゃんには産んでほしいと言っています。なので親として出来ることは協力したいと考えています。と



今度は
鼻ピアス野郎が、背筋をピンと伸ばし
僕も〇〇に赤ちゃんを産んでもらいたいです!
仕事は、今よりもっと安定した会社をさがして転職します!
〇〇のお父さんに認めてもらえるよう
やれるだけの事はします…と。


話をよく聞いてみると…

娘から生理が来ないと2月に聞かされた彼は
その日その場ですぐ高校時代にバイトしていた焼肉屋の店長へ連絡し、夜8時ごろからラストまで働かせて下さい!と頼みまくったそうだ。
そして既に毎日、朝早くから夕方まで みっちり土木の仕事。それが終わるとそのまま夜中近くまで焼肉屋でバイトを始めていた事を知った。




そうだったのか…

少し嬉しかった。


鼻に鉛筆の刑は許してやろう真顔
爪楊枝で勘弁してやろうニヤニヤ