先日、高2長男が
「ヨーグルトにピーナッツバター入れたら美味しいかなと思って混ぜてみたらめっちゃまずかった。」
と言ってきました。
長男の将来の夢は調理師です。
今通っている高校は調理実習の授業を選択できる高校です。
小学生高学年あたりから料理に興味がわいて、家でも料理の手伝いをよくしてくれました。
最初、初めて野菜などを切ったりするのに当たり前ですが手際の悪さが目立ち、仕事を終わらせたあとに夕飯の準備を手伝うと言われてもストレスに感じていました。
それでも料理がしたい長男は
「僕が切る」
と懲りずに言い出し、不慣れながら手伝いをよくしてくれていました。
仕方なく一緒に野菜を切ったり、味付けも任せてみたりしているうちに、だんだん手伝ってもらえると助かるようになってきて
「味噌汁は作っといてー」
と言えるまでになりました。
そのうちに余裕も出てきて、今日学校はどうだったとかお互い1日の様子を喋るいい時間にもなっていました。
今長男が通っている高校は、昔から言い方は悪いですが、
『バカが行く高校』
で名が通ってる高校です。
長男が中3の頃に調理師になりたいという事もふまえて担任の先生と話し合って長男が自ら決めた高校です。
先生の中には、
「○✕高校でいいのか?長男くんなら挑戦できる高校は他にもあるよ??」
と言っていた先生もいたそうです。
私も○✕高校へというのは抵抗がありました。
ですがここは本人が決めることだしと思いつつも、私が気になっていることを長男に確認しました。
「○✕高校って昔からバカが行く高校ってことで有名なんよ。そのことで周りにからかわれても、自分は目的持って選んだんやって言える?」
と聞いたら、
「全然言い返せるよ。気にしない、僕は僕やから。」
ということで、長男は○✕高校に入学しました。
入学式に参加した時、たくさんの人数の生徒さんが入学していて驚きました。中にはダウン症や知的障害がある生徒さんもみえるようでした。
入学式で校長先生が、
「勉強とは、自分の内側にあるものと出会うことであります。」
とおっしゃっていました。
どっちがバカなんだ、、、私の方がバカでした。
自分は本当は何がしたいのか、自分はどう有りたいのか、世間体ばかり気にして自分を忘れてしまっていないか…というようなことを言われたような気がしました。
私自身がはっとさせられた入学式でした。
そして長男をどうかよろしくお願いいたします、という思いになりました。
周りのママから長男はどこの高校へ行っているのか聞かれたときには言わないでおこうなんて考えていましたが、実際聞かれたときは堂々と言っています。
長男から『ヨーグルトにピーナッツバター…』と言われたときに、長男の高校入学時の私自身のことをふと思い出しました。
ヨーグルトにピーナッツバターの発想にはオエッと思い、
「冒険し過ぎっちゃう?」
と言ったら、笑っていた長男。
とても愉快です。