40周年サザン、3年ぶり新曲 TOKIO長瀬主演映画の主題歌に

 

デビュー40周年を迎えるサザンオールスターズの(左から)松田弘、桑田佳祐、原由子、関口和之、野沢秀行

6月25日にデビュー40周年を迎えるサザンオールスターズが、TOKIO・長瀬智也(39)主演の映画「空飛ぶタイヤ」(6月15日公開、本木克英監督)の主題歌「闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて」を歌うことが17日、分かった。

 アルバム「葡萄」(15年)以来3年ぶりの新曲で、公開日に配信される。「下町ロケット」「陸王」の作家・池井戸潤氏の同名人気小説が原作。正義のため、自動車会社のリコール隠しに立ち向かう運送会社社長・赤松(長瀬)の姿を描く。

 桑田は年明けに映画のラッシュ(未編集映像)を見てオファーを快諾した。長瀬の演技をたたえ、「非常に面白かった」と語るほど。矢島孝プロデューサーから「シビアな内容にふさわしい曲調。その中に明るさや希望を内包した曲を」とリクエストされ、2月上旬から制作に入った。

 

過酷な現代社会を切り抜いた歌詞、ジワジワと染みるミディアムテンポのメロディーが印象的。矛盾を感じ、ストレスを抱えながらも社会で懸命に働く全ての人への賛歌になっている。

 サザンの主題歌を熱望したのが池井戸氏だった。カラオケで「いとしのエリー」を歌い、日産スタジアム公演(13年)に足を運ぶほど。「サザンオールスターズは学生時代から僕らのアイドル。40周年という記念すべき年に、桑田さんに主題歌を書いていただけるのは光栄です。次回コンサートには必ず駆け付けます」とコメント。

 楽曲を聴いた長瀬も「社会で、日々戦っている汗臭さみたいなものを感じました。頑張れ、と言われているような気持ちになりました。感謝と感激です」と喜んだ。6月の40周年イヤーを前に、今後の期待は高まるばかりだ。

ポスター画像 

(C)2018「空飛ぶタイヤ」製作委員会

テレビドラマ化もされた池井戸潤の同名ベストセラー小説を、長瀬智也主演で新たに映画化。ある日トラックの事故により、1人の主婦が亡くなった。事故を起こした運送会社社長、赤松徳郎が警察から聞かされたのは、走行中のトラックからタイヤが突然外れたという耳を疑う事実だった。整備不良を疑われ、世間からもバッシングを受ける中、トラックの構造自体の欠陥に気づいた赤松は、製造元であるホープ自動車に再調査を要求する。しかし、なかなか調査が進展を見せないことに苛立った赤松は、自ら調査を開始。そこで赤松は大企業によるリコール隠しの現実を知ることとなる。長瀬が主人公の赤松役を演じる。監督は「超高速!参勤交代」シリーズの本木克英。