LDH pictures配給ラインナップ

 

LDH picturesは、17年末から18年頭の配給ラインナップを表の通り編成した。

 暗殺に失敗した殺し屋が、逃れた先の田舎町の人情に触れるSABU監督『Mr.Long ミスター・ロン』は16日公開。中国で大ヒットし、日本語版の監修を宮崎吾朗氏が務めたCGアニメーション映画『西遊記 ヒーロー・イズ・バック』は1月13日に公開する。河瀨直美監督らが手掛けた短編6本をパッケージにした『CINEMA FIGHTERS』は1月26日。この作品はショートショートフィルムフェスティバルから生まれた企画で、来年以降も継続して製作していく。キューバ人監督による『東の狼』は、なら国際映画祭が若手監督を起用し、奈良を舞台に映画を製作する “ナラティブ” 企画の1本で、2月3日に公開する。『MIFUNE:THE LAST SAMURAI』は、世界の三船敏郎に迫るドキュメンタリー。マーティン・スコセッシやスティーブン・スピルバーグら錚々たる面々がインタビューを受けている。春公開。

 このほかに7本の公開が控え、18年内は計11本となる見込み。特に秋に大作が控えており、200~250館規模の公開作品が1本、200館規模が2本待機している。さらに、ライブビューイングを少なくとも2月と秋に実施する予定だ。

 同社は2016年4月に設立され、現在は7人で業務にあたっている。今年は大作時代劇『たたら侍』を公開。上映中断のアクシデントもあり、興収は約2億円と苦戦したが、島根県の出雲に大規模なオープンロケセットを構築するなど、LDHの確かな映画制作力を示した。LDHには監督のSABU、錦織良成、北村龍平、久保茂昭が所属しており、今も各監督の企画が進行している。また、LDH picturesは外配協に先ごろ加入し、外国映画を配給する体制も整えている。18年からは買付にも着手する考えだ。