岩波ホール、創立50周年記念全公開作品決定

 

岩波ホールが、来年2月に創立50周年を迎えることになり、その記念上映の全作品が表の通り決まった。第1弾は、パンドラ配給『花咲くころ』で、来年の2月3日からの公開となった。この作品は、東京フィルメックスの最優秀作品賞など、世界の30もの映画賞を受賞。1991年に独立したジョージア(グルジア)のその後の内戦を背景に、2人の少女の成長を描くもの。この作品以降、12月の『The Chair』まで、すべての作品が記念上映となる。

 記念作品第1弾の『花咲くころ』について、岩波ホールは「この作品には、女性監督の視点、戦争や暴力へのアンチテーゼ、第三世界の主張など、岩波ホールがこれまで積極的に紹介してきた上映作品への思いが、新しい世代によって表現されています。今日、紛争は世界に拡がり、社会は混迷を深めています。少女たちのたおやかに生きる姿をとおして、時代の明日への思いを深めていただければ幸いです」とのコメントを寄せている。