悲しいキャッツ東京公演の開幕 | ポマポマの人生漂流ブログ

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ガンで妻を亡くしたアラフォー男です。悲しみは尽きませんが、小学生の娘二人との生活をつづります。

こんにちわ。独り言ですよ。

 

劇団四季のキャッツ、妻が大好きで、数年前の横浜公演は長女を連れて3回ほど観に行きました。

 

当初、僕は日本のミュージカルをバカにしていて「あれでしょ、にゃーってやつでしょ?」とかゆったりしていて。

 

でも、観たら、一発で魅了されました。夢のような楽しい時間。好きな場面を楽しみにしていると、あっという間に終わっちゃう感じで、観るたびに時間が短く感じてしまうような。

 

横浜公演が終わって、札幌や福岡や大阪で公演している間、妻と「みんなで旅行がてらいってみようか?」と話していましたがなかなか実現せず。今年、東京に帰ってくるのがわかったときには、すぐに四季の会に入会して、チケット発売に備えました。

 

でもね…。

 

四季の会の先行予約が始まった日には、妻はかなり厳しい状態でした。

 

チケットは1枚1万円前後と高く、4人分だとうん万円…。現実的な考えなら、3人分が妥当なところという心の声も聞こえてきましたが、振り切りました。いや、妻は死ぬ思いで戦っているし、僕もずっとステージ4のがんを治すために手を尽くしてきたんだ、そもそも初めから小さな希望とわかっていて、それで戦ってきたのだから、今回もそこに賭けよう、と。それで、8月の公演と12月の公演とふたっつ予約しました。8月は治療がうまくいっても復活できるかわからない。でも12月なら、また元気になっているかもしれない、と考えたからです。

 

もうすぐ、4人分のチケットを買ったキャッツの公演の日です。公演は楽しみですが、悲しい…。いつも、どんなときも、彼女がいれば…と考えない日はありません。

 

小さな遺影があるので、いつも、おでかけの際は、カバンなどにしのばせて、連れていっています。キャッツの公演の日も、もちろん、一緒に連れていきます。

 

はぁ、寂しいです。