私、旅行が苦手で、誘われても必ず一度は断るの。
準備するのも面倒だし、旅先で「どこ行く?」みたいなのもできれば避けて通りたい。
昔、ハトバスに乗ったんだけど、あれは最高だったわ。
だってもう全部決まっててついていくだけだし、余計な時間ないんだもの。

そのツアーで「ぶどう狩り」🍇をしました。

皆さん。
可愛いイチゴを摘んで、あははをほほうふふ。

の様なものを想像してブドウを狩に行ってはなりません。

ブドウは一粒じゃなくて一房なのです。
一度狩ってしまったら数十粒もれなく完食しなければなりません。

種を捨てるゴミ箱の周りに、知らない人たちと輪になって、

無言で種を口から出して放り投げるということを数十分続けることを想像してみなさい。

 

誰かが呟いたの「なんの拷問なんだろう。」と。

 

 

 

 

・・・話が逸れたわ。


映画を観ると、ふと「旅行」というか「旅」に出たくなる時があるの。

「プリシラ」や「リトルミスサンシャイン」
などの映画の様に、気の置けない仲間と大きな車で旅をしてみたいな。

(お風呂どうすんだろ。。。)


今回紹介する映画

シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち
は、そんな旅に出たいという気持ちをかりたたせる映画。

 

© LES IMPRODUCTIBLES, KALY PRODUCTIONS et CHARADES PRODUCTIONS


ストーリーは
LGBTQ軽視発言をして、世界水大会への出場資格ってしまった水泳選手が、

ゲイによる水球チーム「シャイニー・シュリンプス」のコーチになって、

試合に勝たせなければならないという、禊を与えられる。

そこで出会ったメンバーたちとの生活で、彼もゲイに目覚め。。。。ないんですけれども。
新たな価値観を得て行く

という筋書き。
 

先日、試写で観させていただきました。

 

この映画の主役である「シャイニー・シュリンプス」の面々には、

試合に出るという歴とした目的があって、会場まで全員で大型バスで旅する。

街中を行き、田園の中を走り、何もない荒野を走り、飲んでは、歌って踊り、

出会い系アプリで見つけたイケメンを途中乗車させる始末。

なんて自由なの。

彼らは決して辛い時も、自分というものを捨てずに人生を謳歌している。
周りを笑顔にしながら。

 

© LES IMPRODUCTIBLES, KALY PRODUCTIONS et CHARADES PRODUCTIONS

(周りを笑顔にするシャイニーシュリンプスの方々)

 

心に抱えるものがあっても、必ず自分を笑顔にするものを知っている。

私は彼らが時には喧嘩したりする時もあるけど、

大声で歌いながらバスを突っ走らせる映像が大好き。

 

まるで人生みたい。
だって、人生って最終地点じゃなくて、どう生きたかっていう旅の途中が大事だもの。

 

中でも、劇中で歌われる「BOYS」(1987)は、

リアの性シンー、ブリのヒットンバー。

 

80年代再ブームの今だからこそ、さらにおしゃれに響き渡るこの曲も

必聴です。

 


「それでも笑顔で突き進みたいわよね!」って言われたみたいで

自然と笑顔になれる映画。

そしてこの映画のラストはまさにそんなメッセージを体現したかの様なシーンで幕を閉じます。

難しいことを考えないで、心を空っぽにして観られる。

この夏、興味のある方はぜひ!

 

以上よ。

 

シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち

7月9日(金) 全国公開

配給:ポニーキャニオン、フラッグ

 

 #我らシャイニー・シュリンプス