190513、(3の#58)淡雪に祈りの恋奉公! | エンエンの「何でもあり」なブログ

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普段、話し相手がいないので、ブログを読んでくれる方が話し相手だと思って、語りまくります。時には、つまらないと感じたり、短かったり、長かったりするかもしれませんが、たまには、読んであげて下さい。

『暴れん坊将軍Ⅲ』#58

その日、寺社奉行所の役人たちは、日光東照宮の金箔に使用する五千両分の金塊を運んでいた。
前から甲冑を帯び三葉葵の旗を掲げ、馬に乗った何者かが走って来た。
立ち止まったところ襲撃に遭い、金塊を盗まれた。
殺された役人の傍には、三葉葵の御旗が置かれた。
旗指物をしていたため討つことができず、後れをとったとみられる。
曲者の手掛かりは、この旗指物一旒のみ。
御宝蔵には、神君家康公が関ヶ原で使われた旗指物が二旒あるはず。
田之倉孫兵衛(船越英二)が御宝蔵へ行くと、四年前に盗まれた権現様の御旗であることがわかる。

め組で、お糸(井澤明子)がお葉(伊藤つかさ)らに漬け物の指導をしている。
一方中では、常吉(白井滋郎)たち若い衆が、家紋屋木島平助(加藤純平)に家紋を選んでもらっていた。
そこに、貧乏旗本の三男坊徳田新之助に扮した吉宗(松平健)がやって来る。
新之助が「禅平寺の防火用の溜め池を見に行きたい」と言うのへ、平助が「案内する」と言う。
途中まで、新之助と平助とお糸は一緒だったが、その後はお糸に案内を任せ、平助は自宅に戻る。
平助の唯一の趣味であるという「玉露を入れて待っている」と言った。
しかし、お糸は玉露を切らしていた。
平助が帰宅すると、孫兵衛が待っていた。
孫兵衛は、四年前の件を尋ねたかったのである。
新之助とお糸が玉露を買って帰宅すると、平助の家から出て来た孫兵衛の姿を新之助は見るが、孫兵衛はそそくさと去ってしまう。
新之助は「玉露はまた今度、平助に宜しくな」とお糸に告げ、孫兵衛の後を追うが見失ってしまう。

稲葉大和守(遠藤太津朗)の屋敷。
稲葉大和守は五年前、吉宗によって作事奉行を辞めさせられた。
息子の隼人正(草見潤平)が帰宅する。
佐貫(内田勝正)が告げ口し、御用金を奪ったことがばれ、咎められた。
隼人正は、御用金をどこかへ隠している。
大和守は隼人正と一蓮托生、打倒吉宗に火がついた。

才三(五代高之)と疾風(菅野玲子)が、御用金が奪われた所を探っていると、奪って行ったのは、江戸の武士だと判明。

孫兵衛が平助と歩いているところを、辰五郎(北島三郎)に目撃される。
辰五郎からそれを聞いた新之助は、お糸を訪ねる。
お糸は「二人は松戸宿へ向かった」と言う。
四年前、平助の父木島又五郎(中村錦司)は、盗人に斬られ旗指物を奪われてしまった。
その日は、吉宗がその武威を天下に示すため、幕府の総力をあげて行った、下総小金原の大巻狩りの日であった。
四年前、お糸はあの日の朝、辰巳屋のお勝手からご飯を盗んだ。
辰巳屋の者に追われて、木島親子に助けを求めた。
旗奉行所の同心又五郎はお狩り場へ急いだが、平助は「帰り迎えに行くから、この子に腹いっぱい食べさせてやってくれ」と辰巳屋の者に一両渡した。
又五郎がお狩り場へ行く途中、何者かに斬り殺され、御旗が盗まれた。
旗指物は、孫兵衛がお狩り場へ持って来るよう又五郎に命じたものだった。
孫兵衛と又五郎は碁敵、お互いの倅を自慢し合っていた。
新之助も松戸宿へ向かった。
時同じくして、隼人正と佐貫も松戸宿へ向かっていた。
松戸宿の旅籠で孫兵衛と平助が話しているところ、隼人正と佐貫に襲われる。
佐貫の放った目潰しで、平助は目をやられる。

江戸では、中間が浪人に斬られ、め組の衆が通りかかったところ浪人は逃げ去るが、中間が握っていたのは、三葉葵の御紋入りの金の延べ棒だった。
稲葉の屋敷の中間ということで、大岡忠相(横内正)が大和守を訪ねる。
大和守は「当家とは関わりない」と否定した。
大目付立ち合いのもと稲葉の屋敷を調べるが、何も出てこなかった。

平助の目潰しには「真珠が良い」と医師に言われる。
しかし、真珠は高く、なかなか手に入らない。
おさい(浅茅陽子)は「海に潜って取っておいで」と若い衆に言い、め組の若い衆は海へ向かう。
道中、お糸が「お金がほしいから何でもする」と男に話しかけていた。
男は岡場所に売ろうとするが、め組の若い衆が男を追っ払い、お糸は難を逃れる。
一月分の『真珠散』が手に入り、医師が新之助に手渡した。
「一日三回、根気よく目を洗うように」

平助は「目が見えなくてもお糸がいる」と言うと、お糸も「旦那様の傍から離れません」と言う。
夜だけど、お薬師様へ目のこと、二人のことを祈りに行く。
星は見えなく、今にも雪が降りそうな天気。

稲葉大和守の屋敷、大和守と隼人正が話しているのを、天井裏で才三が聞いていた。
隼人正と又五郎は、刀屋で顔見知りだった。
吉宗に恥をかかせてやろうと、松戸宿で又五郎を殺し、旗指物を奪った。
御用金の隠し場所へ大和守と隼人正が向かう。
それを才三から聞いた新之助も向かった。

お薬師様の本堂で平助とお糸が祈る。
お糸が、ご本尊の額に真珠がついているのを見つける。
お糸がそれを取ろうと触れると、床が開いた。
中に階段があり降りてみると、箱があり、中には葵の御紋入りの金の延べ棒があった。
そこへ、大和守と隼人正と佐貫が現れ、平助とお糸が襲われそうになる。
新之助も到着した。
大和守と隼人正は、吉宗を亡き者にしようと襲いかかるが、大和守は自刃し、隼人正は平助に成敗される。
吉宗はお糸に『真珠散』を渡す。

それから一月後、平助とお糸、そしてめ組の連中が又五郎の墓に報告しに行った。
平助は後を継いで旗奉行所の同心に。
常吉の家紋は見送りになった。
いずれ二人は結ばれるであろうと、吉宗と孫兵衛は思った。


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