ボクの父は、埼玉県浦和市(現・さいたま市)で生まれ育ちました。母は、東京都世田谷区で生まれましたが、戦後、新宿区に移り、そこで育ちました。ボク自身も、埼玉県川口市出身で、ボクは、方言というものを知らずに育ちました。「もしボクがアナウンサーになったら、発音を直されることなんて、無いだろうな…」と思っていたくらいです。学校の授業では、共通語(標準語)と方言の違いみたいなこと、習いましたよ。今でも覚えているのは、かたつむりのことを、どこか地方では、マイマイと呼ぶんだそうです。
しかし、ボクが小2の時、茨城県に土地と家を買って、引っ越しました。学校も転校しました。そこで初めて方言に触れました。茨城県だと、そんなに「言ってる言葉がわからない」ということはありませんでしたが、明らかに、共通語とは違います。語尾に「べ」「っぺ」が付きます。これ、大きな特徴ですね。もちろん、方言には馴染めず、共通語で通しました。むしろ、方言に嫌悪感を抱きました。
ボクは2000年に、仕事で石川県へ移り住みました。石川県の方言は、イントネーションがおもしろいんです。初めて聞いた時は、笑ってしまいました。ある日、金沢の高校生が、方言を残そうと、方言を使って演劇をやるって新聞に載っていました。ボクは「方言なんて残さなくても、共通語でいいじゃん」と思いました。つまり、反対でした。
2年後、ボクがさいたま市に戻って来た時、石川県独特のイントネーションが移っていたんですね。練習しても、なかなか無理だと思います、あのイントネーションは。ボクはそれ以来、方言が好きになってしまいました。石川県の方言の特徴は「~まっし」「が」が語尾に付きます。この「が」が結構キツい言葉に聞こえるんですよ。石川県にいた頃は、もちろん方言が嫌いで、カチンときたこともありました。しかし今は、ボクも「が」を使います。ちょっとイラッとした時、わざと、方言で話すこともあります。
「ダラ」って、どういう意味かわかりますか? 石川県の人にはわかってしまいますが、方言って使いようによっては、包み隠すこともできますよね。便利です。津軽弁も好きです。「はだしのゲン」から、広島弁も気になります。沖縄弁も、日本語っぽくないところが、好きです。土佐弁も好きです。
ただ、どうしても、関西弁は未だ好きになれず、関西弁を話す人に抵抗があります。「共通語で話せ!」とイライラしてしまいます。
では、また。