Excelには対数正規分布を取り扱うLOGNORMDIST、LOGINV関数が実装されています。
引数に「平均」と「標準偏差」を入力する必要がありますが、対数正規分布自身の平均と標準偏差を入力するわけではないことに留意が必要です。
たとえばExcelヘルプのLOGNORMDIST関数の説明を参照すると
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書式
LOGNORMDIST(x,平均,標準偏差)
LOGNORMDIST 関数の書式には、次の引数があります。
x 必ず指定します。関数に代入する値を指定します。
平均 必ず指定します。ln(x) の平均値を指定します。
標準偏差 必ず指定します。ln(x) の標準偏差を指定します。
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とあり、対数変換後の分布の平均値と標準偏差を入力することがわかります。
対数正規分布自身の平均値と標準偏差しかわからない場合は、次式を用いて、引数に入力すべき値を得られます。

ここに、μl、σlはそれぞれ対数変換後の分布の平均値と標準偏差を、μ、σはそれぞれ対数正規分布自身の平均値と標準偏差を表します。