ある登録しているメールマガジンに以下のことが書かれていました(抜粋)。
「2019年に富士山頂で観測した時には、1立方メートルの大気中にマイクロプラスチックが約5個見つかりました。これは東京・新宿区の早稲田大学の屋上と同程度で、汚染物質の少ない自由対流圏としてはかなり多い。台風6号の通過後に採取した大気を分析したため、台風の影響を受けたようです。太平洋の海面に浮かぶマイクロプラスチックを巻き上げたのではないかと考えています。ポリプロピレン粒子が最も多く、PET(ポリエチレンテレフタレート)や生分解性プラスチックの破片も見つかりました」(大河内教授)
意外にもレジ袋、ゴミ袋や灯油缶等のポリエチレン(PE)はあまり見つからないようでした。
日常で汎用されているプラスチックタッパ類、文房具類、自動車部品類などに用いられているポリプロピレン(PP)、ペットボトルに代表されるポリエチレンテレフタレート(PET)、生分解性プラスチックも見つかったようです。
このことは、生分解性を有するプラスチックであっても環境放出すると害を与えることを示しています。また、空気中に浮遊したマイクロプラスチックは雨とともに地表に落ちまわりまわって水源へたどり着くことになります。そして水道水からマイクロプラスチックが発見される事例が発生しているようです。
プラスチックは現代生活になければならない素材です。
使用済プラスチックを完全に近い形での回収こそが環境負荷を大きく抑えることになります。
4月からのプラスチック回収に関する新法は間接的に見て一歩前進です。そしてその効果をよく見ないといけないですね。