地球温暖化対策は以下の2つの柱です。
・緩和策:温暖化の進行を抑える
・適応策:気候変動被害を抑える
日本の緩和策について今回述べます。
<現 状>
・温室効果ガス総排出量の約92%が二酸化炭素である
・エネルギー起源の二酸化炭素排出量が約85%である
よって対策の柱はエネルギー対策ですね。
(1)エネルギー供給段階
・化石燃料の使用削減 → 再生可能エネルギーへの転換(太陽光、風力など)
・電力の低炭素化(発電施設の高効率化)
電気事業低炭素社会協議会によると電力による二酸化炭素排出係数を下記目標としています。
0.37Kg-CO2/kWh @2030年
現状はこの通りです。
2019年時点でほぼクリアできている電力会社は、「関西電力」「四国電力」「九州電力」の3社のみです。上記3社以外のユーザーはもっと電力会社に厳しいコメントを届けてもよいのでは?
また、第3の電力会社を含めた排出係数の低い電力会社への変更も検討すればどうでしょうか?例えば中国電力管内でも関西電力への切り替えも可能です。
(2)エネルギー使用(利用)段階
・省エネルギー化
・化石燃料からの脱却(電気自動車など)
(3)二酸化炭素吸収
・森林の保護および緑化
・タイムリーな二酸化炭素排出&吸収バランスの確立
(過去に二酸化炭素吸収していた素材等の理屈は通らない)
(4)二酸化炭素の回収等
今回は国レベルで緩和策を述べましたが、国民(消費者)の行動変容による後押しがあればドラマチックに世の中のエネルギー使用構造が変わります。市民レベルでのプラスチック袋使用削減やこまめな電気スイッチON/OFFなども意識づけとして有効かもしれません。しかし地球規模全体としての効果はそう大きくありません。
そこで 第一に国レベルでの効果の大きい分野に注力すべき
だと思います。
・温室効果ガス総排出量の約92%が二酸化炭素である
・エネルギー起源の二酸化炭素排出量が約85%である
ここをみんなで何とかしてエネルギー起源の二酸化炭素排出量を行政や産業界に訴えながら行動変容し削減しましょうよ。
そうでないと2050年温室効果ガス排出実質ゼロ達成は夢物語になってしまうような気がします。もし、効果を出さなければ恐ろしい気候変動した世の中が迫ってきます。