製造業にかかわらず企業や個人事業で考えなければならないことが最近増えてきています。それは、環境やエシカルな問題を製品ライフサイクルで考慮しておかなければならないことです。仕事がらみですが下記にフロー例を示します。

 

 

 

 高度成長期では、特にユーザーの要望が優先されて大量生産していました。製品の安全性、エネルギー消費や環境影響などは後回しにされ、あとで大問題を引き起こすことが度々ありました。

 

 最近では、気候変動や人権などのエシカルの問題を無視することができず、企業の「持続可能性」への貢献が評価されつつあります。そこで緑色でハイライト化した項目を研究開発段階で企業は配慮しています。

 

 上記フローは製造業のみならず、商売や家事にも置き換えることができます。

 家庭料理に置き換えたフローを作成しました。

 

 

 

 余談ですが、ある食品メーカさんのお話では食品(素材を含む)のライフサイクルで二酸化炭素排出がダントツに多いのは、家庭でのガス使用(又はクッキングヒーター)の使用だそうです。最近ではそこに着目して電子レンジ調理がエコであると言っているメーカーが出てきています。

 

 製品のライフサイクルから排出される産業廃棄物や食品廃棄物を燃料化やたい肥化などリサイクルすることに新たな化石燃料の消費を減少させることができます。

 一方、東京オリンピックでのメダルは都市鉱山と言われる廃棄物よりリサイクルされたレアメタルを利用しています。リサイクル技術の進化をさせることにより社会全体のトータルエネルギーやトータル資源の浪費を減らすことができます。そして結果的に二酸化炭素排出量を減らすことにもなります。日本では非常に重要な技術です。