東京は、色々なものが溢れかえっていて、そして供給されていく。
友人が言う
「ロレックスが新品同様なのに半額以下で買えたよ!」
「ベンツのEクラスが20万で手に入った」
すべて、どこかの流れ者に過ぎない。
当時の友人でバイヤーがいたんだ。
パソコン、ロレックス、車・・・。何でもかんでも買い取ってくれる通称”事件屋”。
ある会社の社長が、どうしても100万ほど貸して欲しいと言ってきたんだ。
100万ほどであれば問題の無い会社だったが、念のために担保を取ることにした。
そこで、知り合いのバイヤーに連絡し、今一番の売れ筋は何かを聞くと。
パソコンはバイオ。ロレックスはエクスプローラー、デイトナ。車は日本車・・と細かに教えてくれた。
100万ほどだったので、ロレックスのデイトナを社長に買って来いといった。
100万欲しいのにどうしてロレックスを買えるのかって?
大抵の会社の社長は、クレジットカードを持っている。
ブラック、ゴールド、シルバーが大半だ。
しかし、会社の社長は、現金が欲しいだけにクレジットカードの使い方などは、まったく分かっていない。
相当危険状態の会社社長でもゴールドくらいは持っているもんだ。
その社長はブラックカード。
やるね。
どうせ、クレジットカード会社が作ってください。お願いします。っなんて営業に来たんでしょ!?
そんなことは、どうでもいい。
取り合えず社長と銀座のロレックス販売店へ行った。
俺は、社長にデイトナのステンレスブラック文字盤を買ってくるよういった。
当時、人気が高く140万ほどだった。
ところが、社長は、ゴールド&シルバーのコンピホワイト文字盤を買ってきやがった。
どうかしてるよ。。。
急いで”事件屋”に連絡するとデイトナのゴールド&シルバーのコンピホワイト文字盤は60万がいいとこだ。
そんなもんだね。
もう、買ってしまったのでしょうがない。
取り合えずデイトナを預かり、金を貸した。
もちろん60万。
100万の約束だが俺はリスクは負わない。
60万が嫌ならそのロレックスをどっかに売りに行きなよ!
大黒屋でも45万程度がいいところ
コンピ買っちゃうからしょうがないよね。
渋々、60万で了承し利息は10日で25%。
普通の人はそんな利息では借りない。
それほど会社の状況は悪化していたんだ。
取引が終わると俺は、事件屋のところへ行った。
約束どおり事件屋にデイトナを渡し、60万を受け取ったんだ。
分かるかい?
俺は60万を社長に貸し、事件屋に60万でデイトナを売ったんだ。
ノーリスク・ハイリターンとはこの事。
後は、寝ながら利息の入金を待つだけなんだ。
それも、10日で25%だからね。
完済後の担保返還も、もちろん計画してある。
そこには債務者と債権者の人間関係がとても重要になるのだが、後ほど記載することにする。
市場には平然と並んでる中古商品や新古商品。
表舞台に立てない商品もごまんとある。
それをまた人間が求める”欲”という現実の渦を見るとTokyoの空は灰色に見えるんだ。