利用者が減り、存廃の岐路に立たされかけている名鉄西尾・蒲郡線吉良吉田~蒲郡間、通称「にしがま線」(以下同じ)。既に特別塗装の車両が走っていますが、今回は新たな特別塗装車が走り出したので、日帰りツーリングで撮影に出かけました。

まずは西浦駅へ。来る途中で昼食をと思ったら13時近くながら空席待ちになり、その店からの距離もあって着いた時点で15時少し前(^_^;)

名鉄西浦駅

名鉄西浦駅

ちょうど下り列車(蒲郡行き)が、続いて上り列車(吉良吉田行き)が到着。にしがま線、中間駅は全て無人駅ながら一部を除き列車交換可能なのはある意味すごいかと。この手の設備の維持も負担になるから、利用者と列車本数が減ると棒線化されがちですから。
下りは6800系、上りは6000系の白帯ラッピング車「にしがま号」。これもにしがま線活性化の一環で生まれた特別塗装、全くチェックしていなかったから「ラッキー(^_^)」な気分に。

名鉄公式サイトの列車走行位置情報によれば、日中のにしがま線は2両編成3本で運用している模様。これで残る1本(次の吉良吉田始発の下り列車)が今日のお目当てだとわかりました。

というわけで、次の撮影スポットであるこどもの国駅へ。

ここで待ち構えることしばし

名鉄6000系復刻塗装列車

復刻塗装列車の前面

やって来ました、今日お目当ての特別塗装車「西尾市制70周年記念復刻塗装列車」。かって名鉄電車が纏っていたツートンカラーに身を包んだ6000系です。もっとも、6000系自体はツートンカラーになったことは無いそうですが。
こうしてみると、色は違えど山陽電鉄3000系の鋼製車(の旧塗装)のイメージも……は考えすぎですね(^_^;)

 

さて、こどもの国駅は「愛知こどもの国」への最寄り駅。

とは言え、アクセスのメインは自動車。ホームは6両編成対応だけど現在は全列車2両編成、そもそも、にしがま線に特急が走っていた時代ですら、停車していたのは1984(昭和59)年頃までだとか。

名鉄こどもの国駅

名鉄こどもの国駅

今では1面1線の高架ホームに人影はほとんど無い、寂しい駅だったり。それでも、この日は親子連れや中高生と思しきグループが列車を待っていたりと、ちょっと珍しい光景(失礼!!)を見た気分に。
ちなみにこの駅、海沿いの道とこどもの国を行き来する自動車の利便を考慮して高架駅になったと思っていましたが

名鉄こどもの国駅と6800系

駅の前後が高台で、いわば谷間にホームを設けたような形だったと初めて知りました(^_^;)

あとは復刻塗装列車の駅間撮影。その前に

黄金の稲と白帯6000系

にしがま号も駅間撮影。東幡豆~こどもの国間にて。そして復刻塗装列車も

田畑と復刻塗装列車

吉良吉田~三河鳥羽間で無事撮りました(^_^)

この日は日曜日ということもあってか、同好の士を各地で見かけることに。車やバイクで周ったり、にしがま線で移動したり。

ところで、にしがま線は6000系の専用編成によるワンマン運転。でも先ほどのこどもの国駅の写真の通り、この日は非ワンマンの6800系が運用に入り、さらに6000系もツーマン運転。
後で調べたら、西幡豆駅周辺でにしがま線の活性化協議会も後援するウォーキングイベントがあり、さらに同駅の近くにある酒蔵も蔵開きをしたとか。それで利用者が増えると見込んで臨時でツーマン運転にしたのかも。
特に酒蔵のイベントは、飲酒運転防止の観点からも公共交通を活用するべきですから。

 

ここからはおまけ。舞台は西浦駅に戻ります。

西浦温泉シャトルバス

西浦駅は蒲郡温泉郷の一つ「西浦温泉」の鉄道での玄関口。

とはいえ、温泉街は駅からは離れており、観光客も自動車か観光バスがメインでしょうが、それでも列車に合わせてシャトルバスが。この時もちょうど運行時間だったらしく、駅に着いてから程なくバスがやって来ました。
そこへ下り列車が到着、にしがま線はほとんど生活利用だろうと思いきや、意外とシャトルバスの利用者が。日曜日の15時少し前なのに、にしがま線で西浦温泉に行く人がいるとは(@_@;) 金・土曜日や祝日の夕方ならまだわかるけど……は個人のイメージ、決めつけはいけませんね(^_^;)

もう一つはこちら。お食事中の方はご容赦をm(_ _)m

西浦駅のトイレ

西浦駅の公衆トイレ。なんと簡易トイレ……(-_-;) ただ、男女のマークの上には「Comfortable Toilet 快適トイレ」の文字、それに明らかに男女2基ずつなのに扉はそれぞれ片側のみ。そこで書かれている型番でググったところ

仮設トイレメーカーが開発した「快適な仮設トイレ」でした。それも西浦駅の場合、簡易水洗ではなく水道を接続した本格タイプの水洗トイレの模様。
でも、やはり駅の常設トイレが簡易トイレというのは……(^_^;)

 

最後はお目汚しになってしまいましたが、ご笑覧ありがとうございましたm(_ _)m