いよいよ、今日のメインスポットへ。
2010(平成22: 民国99)年11月24日(水)の続き
着いた所は
台鐵の彰化機務段(機関区)。正門の横断幕は「踏切の無謀横断は罰金12,000元並びに免許取消」。
今ここは、台湾である意味注目の観光スポット。台湾唯一の扇型機関庫とターンテーブル、それも現役のものがあり、そこに通路と展望台を設置し、そのまま見物できるようになっているのだ。世界広しと言えどもいつ機関車の出入庫があるか(一般人には)わからない車庫を常時公開するのはここだけだろう。
(2016-10-06追記) 旅行当時は昼前から見学できた。その後、平日は13時からに変更された模様。月曜休館。
その展望台からみた機関庫。主力のオレンジ色のディーゼル機関車に加えて黒光りするSLも。入口の上に並ぶSL用の煙突も無用の長物ではなさそうだ。ちなみに右側のSL・CT273号機は他の場所で保存されていたのをここに戻したらしく、左側面にそれを祝う赤い横断幕が。
見物しているうちに正午になり、作業員が昼食のためか事務所棟へ。本物の機関車の動く姿を見たかったけど無理かなと思ったら、機関庫4番線でR51号機が出庫準備を始めたので展望台で待機。すると別のDLが先にターンテーブル経由で入庫、入れ替わりにR51号機が出庫していった。ターンテーブル自体は京都の梅小路蒸気機関車館で転回作業を見たことがあるけど、まさか現役機の作業を、それも海外で見られるとは(@_@;)
ちなみに、展望台からは機関庫の全景はもちろん、隣接する西部幹線の列車の眺めも良い。
例えば入庫待ちの車両、左はローカル線用気動車のDR1000型で集集線用のラッピング車。おそらく給油に来たのだろう。その右側はDLにけん引されたEL3両。そう言えば機関庫にもパンタグラフを折り畳んだ電気機関車が入庫していた。ここはSL・ディーゼル用の機関庫のはずなのに、なぜ?
そこへ西部幹線を貨物列車が南下……と思ったけど、短いので業務用列車かもしれない。これまでの台湾旅行では通常の貨車を連結した貨物列車を見た覚えが無いので、貴重な姿かも。
この他に彰化機務段で見かけたものは
ターンテーブルの先の検修庫(?)と、事務所ないしは休憩所と思しき建物。
展望台脇にある建物。用途は不明だがおそらく日本統治時代の建築かと。
こちらはシンボルのロボット!? 説明文には「總成機器人」、DLの部品で作った模様。彰化機務段の職員による手作りだとか。
最後になったけど、機関庫の案内板。
案内図。赤い囲いは立入禁止区域。
注意事項。繁体字(旧漢字)だから何となく読み取れるはず。
「職員以外立入禁止」
「安全帽(ヘルメット)着用者以外立入禁止」
これで彰化機務段見物はおしまい。続いては昼食ついでに彰化市内観光と行こう。
続きます。