いよいよ台湾旅行も最終日。朝食と買い物に出かけよう。

2010(平成22: 民国99)年11月27日(土)
7時30分過ぎに起床して8時30分過ぎに出発。まずは朝食にネット情報で調べた「涼麺」を食べようと、本館のフロントで涼麺屋のある富錦街へを尋ねると台北松山空港の近くと判明、早速出発する事に。

文湖線から見る台北松山空港

台北松山空港

忠孝復興での乗り換えで文湖線の先頭車に。訪台時は夜間だった台北松山空港ではトンネルに入る手前で駐機場が見えるので航空機を撮影。すると隣の客が英語でアドバイスをくれた。
駅を出て東へ。幹線道路に出る前に航空警察局(空港警察)と機場消防隊、航空会社のオフィスを発見、撮影する。ちなみにこの空港と周辺には空軍の基地もあり、そこにはしっかり「禁止拍撮」(撮影禁止)の看板が(^^;)

富錦街

途中で幹線道路から右折して路地に入り、さらに左折して富錦街を東進、新東街との交差点の先に目指す「屏東任家涼麺」が。

朝から大賑わい

醤油ダレ&ニンニクの涼麺

涼麺の大

口直しの味噌汁

味噌湯(味噌汁)

そのお味は……確かにうまい。ゴマだれが当たり前の台湾涼麺にあって醤油ダレも合わせたその味は、台北松山空港から徒歩約30分、台北車站から約1時間かけて食べに来る価値はあった。ちなみにタレはニンニクが効いているので、鰹ダシの味噌湯も忘れずに。11月とは言え日本人にとっては歩くと汗ばむ暑さの中、実にうまい朝食に(^^)

大賑わいの新東街

市内バスで捷運へ

食後は新東街の青空市場を覗き、南の民生東路へ出て市内バス905路に乗り捷運忠孝敦化駅へ。しかしバス停最寄りの入口は駅ではなく東区地下街の入口のため、あわや迷うところだった(^^;)

あとはお茶を買うだけ。一応自宅に国際電話をかけてお茶について確認すると、8年前の初訪台で買った「天仁茗茶」のお徳用パックだと判明。ホテルの近くの店に行き再度電話をしながら品定めをして、「天仁烏龍茶」(600g100元)を2個と「凍頂烏龍茶」(600g320元)を1個購入。11時30分過ぎにホテルへ戻り、部屋に戻った途端「12時までですよ~。」とフロントから電話がかかる始末。まさか朝食に往復で2時間かかるとは。荷造りをして11時50分にチェックアウト。

一度フロントに荷物を預けて再度街へ。台北三越横の館前路を南へ行くと道路名の由来になった「国立台湾博物館」が見えるが、今日は何かイベントがある模様。

イベント開催中

見ると「2010台湾有機米展覧会」。台湾でも有機農法が見直されているのは何となく知っていたが、こんなイベントをやっていたんだね。本館の前の広場に台湾全土の米どころが出展していたが、昼時だから関係者はほぼ全員弁当を食べていた。もちろんその米は台湾有機米だよね?

二二八和平公園

ちなみに、その隣は名所の一つ「二二八和平公園」。終戦後、日本撤退後に進駐した国民党政府が地元台湾人を弾圧して大量の犠牲者が出た「二・二八事件」の舞台である。

国立台湾大学医学部

ここから東へ行くと国立台湾大学医学部と附属病院。レンガ造りの古い建物が見えるので近くまで行って写真を撮り、そのまま反時計回りで南へ回ると本館らしき建物が。その先には現在の病棟とおぼしきビルがあるのだが……

国立台湾大学附属病院

玄関前のマスコミ

玄関前のマスコミ

何やら玄関に人だかりが。
実は前夜に台北郊外の選挙区の候補の応援に来て銃撃された国民党の中央委員・連勝文氏(連戦・元副総統の長男)がこの台大病院に入院していたのだ。
この人だかりはマスコミで、昼のニュースの中継をしているようだ。

病院前に集結する中継車

香港有線電視の取材車

だから周辺には各局の中継車が。ほとんどがアメ車のSNG中継車だけど中には普通のセダンやバンも来ており、ある車には香港有線電視の標識が。中華圏の重大事件だからか? でも2日前の青山宮の祭にも別の香港マスコミが来ていたから、返還後も台湾ニュースは香港マスコミのネタなのね。ちなみに、誰が銃撃されたかを知ったのは帰国後のネット検索で。さすがに漢文読みでは被害者がどういう人物かまではわからず(- -;)
なお、救急入口らしき場所には複数の警察官が立っていたけど、写真は撮れるわけがない(- -;)

そんな台大病院を後にもう少し散歩。

ヤシの木が生い茂る中山南路

乱闘もある台湾国会

中山南路を台北駅方向へ北上すると台湾国旗(青天白日満地紅旗)がいくつも翻る建物があり、玄関先を見ると「立法院」すなわち台湾の国会だった。ここが乱闘国会の場所なのね(^^;)

 

13時が近づいたのでホテルへ戻って荷物を引き取り台北車站へ。台北から桃園空港へは、いつもなら国光客運の空港バス(125元・所要約1時間)を使うところだけど、今回は高鐵の各駅停車で桃園まで出てそこから「Ubus」(統聯客運)の空港行きシャトルバスに乗ることに。発車前に台北車站のグッズショップ(台鐵本舗と捷運商品館)で職場の鐵路迷(^^;)への土産に鉄道ストラップを購入(^^)。

旅行最後の乗り鉄は高鐵

2Bホームの13時36分発高鐵661次の10号車に乗り込む。自由席は台北寄りの10~12号車だけど、明日の統一地方選挙に伴う民族大移動(※) に備えて9号車も自由席に変更されていた。
2021-05-24追記)(※) 4日目その1にも記したとおり、台湾の選挙制度には期日前投票や在外投票がなく、戸籍登録地での当日投票のみ。それゆえ選挙の際は「民族大移動」が発生するとか。

台北から高鐵桃園まではわずか19分で自由席なら155元。進行方向右側の窓側席を確保したら遠くに桃園空港が見えてきた。そして列車はトンネルに入ってすぐに地下のホームへ。空港が近いため駅舎は地上だけどホームは地下2Fなのだ。

高鐵・空港シャトルバス
(桃園空港で撮影)

建設中の桃園機場捷運

その地上改札を出るとチャイナエアラインエバーエアのチェックインカウンターがあり、空港バスは外に出てすぐ。出札カウンターで空港までの切符(30元)を買い、駅舎の写真を撮ろうとするとスタッフにすぐにバスに乗るよう促され、乗車するとすぐに発車。ちなみにバスはノンステップの路線車で専用塗装。
駅のすぐ近くでは2日前にも見た桃園機場捷運の新駅が建設中。捷運は高架で問題ないの?と思うが、架線集電の高鐵と第三軌条集電で架線の無い捷運では扱いが違うのかな?

しばし高鐵と並走

桃園空港に到着

高鐵の高架沿いに台北方面に進み、途中で機場への高速道路に入るとそこからは知っている道。やがて機場の建物が見えてきたがそこは第1ターミナル、JALの発着する第2ターミナルはこの次なので慌てる必要は無い。
着いてみれば台北からの所要時間は乗換込みで約50分前後、料金は計185元。道路状況にほとんど左右されないのはいいけど、台北からなら直通バスに乗った方がいいかもしれない。ただし桃園機場捷運が開通すれば、定時制と合わせて鉄道の優位性も向上するだろうな。

 

帰りのJL822便の出発は15時45分、JALのチェックインは1時間前までだからすぐに3階のカウンターでキャリーバッグとお土産を預けてチェックイン。台北松山機場の入国審査で入国カードが返されなかったのをJALのスタッフに話したら、思ったとおり制度の変更で不要になったとのこと。これで松山機場の係員の「大丈夫」の意味が理解できた。

CAのB747と並ぶJAL

帰国の途に

帰りの飛行機はB737-800型。以前はB767-300型(4年前の帰国便は故障の代替機でB747)だったが、これで充分な位まで乗客が減ったのか!? 事前指定した51K(進行方向右側)に座り、滑走路の入口で少し待機してから離陸。さらば台湾、またいつか……。

(以下、日本時間に戻す)

帰国便の機内食

17時25分頃、ベルト着用サインが消えてすぐに食事。搭乗時間が短いからかエコノミークラスは全員がカレーライスのセット。4年前は選択の余地があったのに。ちなみに冷し中華が付いていたが、まさか一日で日台双方の「涼麺」を食べることになるとは。
いつしか外は夜になり、18時57分にベルト着用サインが点灯。懐かしの左側通行の街並みを空から眺めている内にセントレアに着陸。19時12分、ここに4年ぶりの台湾旅行は無事終了。

サンタコスプレ(?)のフー

入国審査と税関検査の後4Fのイベントプラザに立ち寄ると、マスコットの「なぞの旅人フー」がサンタになって来客を出迎えていた。

 

今回の台湾旅行は途中で体調を崩すこともなく、新幹線から旧客まで存分に楽しむことができた。台北松山空港から入国したので非番出発でも初日から街歩きを楽しみ、東海岸の駅弁も食べられ、そして何より、レンタルバイクで撮影ポイントを巡ると言う大きな目的を達成することができた。
さて、2011年の元旦(新暦)には高鐵台南と台南市街を直結する台鐵の新線が開通する。また今回はパスした内湾線と集集線も改良工事の完成を見計らってぜひ乗ってみたい。しかし、次はこれだけの休暇はいつ取れるのやら……。

このあと、おまけページがしばらく続きます。