今日はある列車に乗るため早起き。ところが……。

2010(平成22: 民国99)年11月25日(木)

今日は1日2往復のローカル線、林口線の旅からスタート。乗り遅れが許されないので、6時過ぎには起床して6時30分過ぎにチェックアウト。
外に出ると、台湾旅行3回目にして初の本降り!! この時期(11月頃)の台湾北部は曇りがちとは聞いていたけど。とりあえず隣のファミマで傘と朝食のパンを買って桃園車站へ。途中で本降りと霧雨を繰り返したから、通り雨かもしれない。

林口線は本来は貨物線だけど桃園県(※1) の交通計画に基づく社会実験で、平日の朝夕に各1往復無料で運行。
これに乗るための桃園泊まりだけど、後で街を散策したら駅前の台北寄り(昨夜のホテルは新竹寄り)に「今日大飯店」(※2) と言う普通のホテルがあったんだよなぁ。ネットの口コミでは評判良さそうだし……空室あったかは不明だけど。ただし今日大飯店の周りにはコンビニは見当たらなかったから、今朝の天気を考えると結果オーライだったのかも。
2021-05-24追記
(※1) 現・桃園市。2014(民国103)年12月、県下の全自治体を統合して直轄市に昇格した。
(※2) 今日大飯店は現存せず。なお、桃園車站周辺には他にもいくつか宿泊施設が存在する。

雨の桃林車站

桃林鐵路乗り場への案内

桃林鐵路桃林站

出発を待つ朝の桃林鐵路

雨の中を桃園車站へ向かうと、「桃林鐵路桃園站」の看板が。実は林口線は西部幹線沿いの独立した乗り場から発着しているのだ。ちなみに列車は台鐵DR1000型の2両編成で、乗務員も当然台鐵職員。
既に通学の高校生で満席に近いが、なんとか空席を確保。事前情報の通り高校生で大混雑となり「奥へ詰めてください!!」(推定)と駅員の声も聞こえるが、ほとんどが次の桃園高中(高校)の生徒なので2.2km我慢するだけだ。

その高校生が大量に下車して車内は一気に閑散、引き続き終点・海湖へ向かう。一つ手前の海山は7時29分発のところ36分と既に7分遅れになり、海湖へは……乗客を乗せたまましばらく走って線路上で折り返す(これも事前情報通り)ので時間を見るのを忘れた(- -;) ちなみに最高速度は30km/h。

貨物線上の臨時駅

ホームを外れた出入口

全駅無人駅なのでホームは簡単なもの、駅によっては乗降口にホームが無い場合も。我が国でも何か所かで見かけるが、やはり危険極まりないだろう……(- -;)
帰りは先頭の展望席に陣取り、ゆっくりと景色を観察。ちょうど雨も上がっていい塩梅に。乗務員に何か尋ねられたので筆談で「我是、日本人鐵路迷。」(鉄道ファンの日本人です。)と身元を明かすと驚いた様子。そりゃそうだろうなぁ。

台湾中油の入換DL

林口線の貨物輸送は往時に比べて縮小されたというが、沿線にはその名残が。写真左もその一つ、台湾中油専用線の入換DL。状態から見て廃止後かなり経つようだ。

建設中の桃園機場捷運

こちらは、台北から桃園空港まで直結する「桃園機場捷運」の高架橋。高速バス頼みの空港アクセスの改善策だが、捷運(地下鉄)規格だと第三軌条式なので架線集電式に比べて最高速度で劣るはず。どうなるのかな?
元々、林口線を大改良して空港アクセス路線にする構想(※) があった。しかし、相当な大改良を要することから捷運建設に変更。でも、沿線には住宅や工場も多く、増発、駅の増設、速度向上等の策をとれば沿線の足として活かすことが出来ると思うけど、どうだろう?
(※) その後、林口線は2012年12月末をもって営業休止に。桃園車站高架化のためとのこと。

 

朝食の屋台

鴨肉冬粉

桃園車站に戻り、近くの屋台で朝食その2として「鴨肉冬粉」を頼むと春雨の様な麺だった。生姜の千切りもたくさん入って体が暖まり、雨がまた降りだす中でありがたい朝食に。

ところで、桃園市(※) は桃園県の県庁所在地、駅前にはデパートも。

新光三越桃園店

台湾ではかなりの店舗数を誇る新光三越

FE21桃園店

台湾資本のFE21こと遠東百貨(FEは遠東の英訳”Far Eastern”の略)。我が国だと既にデパートは消滅している位の規模の街だが、台湾では郊外型SCをほとんど見かけないので生き残っているのだろう。本当はSCだらけかもしれないけど(^^;)
2021-05-24追記)(※) 現・桃園市桃園区。

最初の目的を果たしたところで台北へ。昨日託送したキャリーを萬華で引き取るため9時20分発の区間車に乗ろうとしたら、なんと約22分遅れ。9時28分発の自強号が約5分遅れで先発するので、一旦台北まで乗ることに。桃園から台北までは約40分弱、無事に空席を確保して台北まで一眠り。

続きます。