充実のランチを済ませたところで、台北市内の散策に出発。

2010(平成22: 民国99)年11月25日(木)の続き

初日にセブンイレブンで購入したバス路線図を確認、緑豊かな林森北路を南下して南京路へ。

林森北路を進む

南京路の中央バスレーン

南京路は台北ではお馴染みとなった中央バスレーンのある道路。ひっきりなしにやって来るバスに乗り、向かったのは文湖線との連絡駅・南京復興路口。

道路中央に停まる市内バス

後ろを走るのは高速バス。中央バスレーンは市内バス専用じゃないのね。

高架を行く文湖線

文湖線は台湾初の捷運(都市型交通システム)で開業当時は木柵線、後に松山空港~南港方面へ延伸した際に現在の路線名に。
今回は南京復興から南の終点・動物園まで乗車、運よく最前列の席を確保して車窓を観察。科技大樓を過ぎると90度の急カーブを繰り返し、更に新交通では珍しい山岳トンネルを抜けると一気に山の中へ。再度開けてからカーブを抜けた先が動物園站だった。

繰り返す急カーブ

側線で待機中

列車は一度側線に入って折り返すけど、到着ホームを出てから出発ホームに転線するまで1分足らず。無人運転もあるが我が国の新交通とは分岐器の構造が異なるのも大きいかも。ちなみに、駅名の通り目の前に台北市動物園があるが、すぐに忠孝復興へ戻り板南線で龍山寺へ。実は出発前に台湾関連の掲示板で

11月27日に台北青山宮のお祭りがあり、25・26両日にパレードがある。

との情報を入手、別の情報でも

「台湾各地の寺廟から神様が集まり、盛大なパレードが繰り広げられる。」

とあったので、楽しみにしていたのだ。だが、この時点である事実を忘れていた。

門前町の入口(?)

祭を前にして大賑わい

中華の御神輿

カートが牽くお囃子

電飾だらけの花トラック

中華の祭りらしくパレードは神輿に加えて電飾たっぷりの車、神様や偉人・故事にちなんだ仮装等が。行列の先頭の方へ行ってみて驚いた。なんと楽隊は統一地方選挙、ここでは台北市会議員選挙の候補者の支持者達。これも台湾ならではかな? 程なくどこからか花火も打ち上げられ……と思っていたら、いきなり耳を貫く破裂音が。

祭の集団が爆竹を鳴らしたのだ。それも大量に、しかも各集団が。おまけに打ち上げ花火もパレードのすぐそばで大音響のものが。
そう、これが忘れていた事実。中華のお祭りだから爆竹や花火が付き物なのだ。たちまち耳が痛くなるが、カメラを使う以上手で塞ぐわけにもいかず、口を開けて大音量による鼓膜の破裂を防ぐが、煙も立ち込めてくるので苦しいことこの上なしだ。まるで爆竹祭りだ。

台北青山宮

場所を変えながら見物し、何とかパレードが通過したところで龍山寺站に戻ろうと脇道に入ったら青山宮を発見。門前でノートPCを開いている記者がおり、よく見ると香港のテレビ局だった。

華西街の門

すぐ近くには有名な「華西街観光夜市」も。

陽春麺

とりあえず屋台で「陽春麺」と言う麺料理を頼むと、平打ちの細麺で乾麺のうどんに似た感じおいしかった(^^)

 

龍山寺からホテルへ戻り、休憩しながら充電と画像のバックアップをして再び外へ。
今度は今月開業したばかりの捷運蘆州線の旅。本来は南勢角から延びて新荘線となる予定だけど、その内の忠孝新生~大橋頭間と、支線である大橋頭~蘆州間を一体で先行開業させたもの。沿線の台北県三重市と蘆州市(現・新北市三重区および蘆州区)は共に台北のベッドタウン、利便性と共に地価や家賃相場も一気に上がったそうだ。

蘆洲線への通路

蘆洲線は全面ホームドア

と言うわけで板南線で忠孝新生へ行き、連絡通路経由で蘆州線ホームへ……すぐに着いてしまった。階段を下りたところがホームなのだ。台北捷運の上下移動を伴う乗換駅は台北車站・忠孝復興とも移動距離がかなり長いが、ここは板南線の建設時に同時施工したか?と思わせる造りだ。沿線には仰天宮等の名所もあるにはあるが、基本的には通勤通学路線。時間も時間だし蘆州まで行ってすぐ折り返すだけ。ちなみに蘆州線は全駅ホームスクリーン(全面ホームドア)装備。

その帰りに夕食のため松江南京で下車。高級中華スープの「佛跳牆」(ファットゥチョン)が一人前から楽しめると言う「好記担仔麺」と言う店に行くことに。8番出口を出て南京東路を西へ、吉林路との交差点を右折して北上、長春路との交差点の先に店はある。混雑していたがすぐに案内してもらえた。

担仔麺

なぜか青島ビール

この店は先に店頭の見本を見ながら注文し、それから席に着くスタイル。さっそく担仔麺と佛跳牆、それとご飯を注文して席に案内してもらう。後で日本語を話す若い店員がビールを飲むか尋ねて来たので注文すると、なんと大陸産の青島ビール(3枚目)。
席に着くとすぐに担仔麺が。なるほど旨い。まもなく佛跳牆も。この早さは常に煮込んでいるのだろう。ホタテや肉など様々な食材を一緒に煮込んだと言う佛跳牆、さっそく一口……旨味がすごい。たくさんの食材が決してケンカすることなくスープの味を際立たせている。これが日本円で千円前後とは、ありがたい。ただ色々具をすくう内にいつしかスープがドロドロに……(- -;) ちなみにこの店は日本人にも人気らしく、日本語も何度か客席から聞こえてきた。
なお、肝心の佛跳牆の写真は、上手に撮れなかったのでありません。あしからず(撮る前に食べた、とも)

店を出て台北車站まで戻ろうとしたが、どうせならと南京東路を走るバスにする。南京吉林路口と言うバス停に着くと、上手い具合に台北車站経由のバスがやって来た。このバスに乗り、行政院(内閣府)と言うバス停で降りて向かったのは「台北転運站」と言うバスターミナル。

夜の台北転運站

最近できた巨大バスターミナルビルで高速道路と直結しており、台北車站発の高速バスの多くがここに移転した。明日はここからバスで東海岸の宜蘭へ行く予定なので、乗り場と時間、料金を確認。あとはホテルでシャワーを浴び、明日に備えて寝るだけだ。

 

さて、台湾旅行もあと2日。明日はTR-PASSの最終日、台鐵にどれだけ乗れるだろうか?