14府県で300人近くが亡くなった西日本豪雨は6日、各地で甚大な被害が出てから2年を迎えました。最多の犠牲者が出た広島県内では、5日に続いて被災各地で追悼行事が営まれ、遺族や被災者たちが亡き人をしのびました。平成最悪の豪雨災害をあらためて胸に刻み、早めの避難や日頃の備えで命を守る決意を新たにしました。
5人が亡くなった広島市安佐北区の追悼式は、新型コロナウイルスの感染予防で密集を避けるため、昨年より30分早い午前8時から同区役所で開催。25人がご出席しました。
松井一実市長は「防災リーダーの養成や避難誘導アプリの配信などを通し、災害に強いまちづくりを進める」と誓われました。遺族代表として、同区口田南の実家で母と姉を亡くされた片山兼次郎さん（46）＝南区＝が「異常気象が起きる現代で、被災で亡くなる人をどう減らしていくかが課題。私の家族の死を無駄にしないでください」と訴えていらっしゃいました。
この日は南区と安芸区、呉市、東広島市、竹原市、海田町も追悼行事を実施。住民団体による追悼行事も各地で催されました。
一方、広島市に大雨警報が出たのを受け、市内の被災各地で予定していた松井市長の献花は中止になりました。
西日本豪雨による犠牲者は1日現在、全国で296人（うち災害関連死74人）。広島県が半数の149人（同40人）を占めています。中国地方ではこの他、岡山県89人（同28人）、山口県3人。広島県で5人、岡山県で3人の行方が分かっておりません。甚大な被害が出た広島、岡山、愛媛の3県では今も計1900世帯4355人が仮設住宅などで「仮住まい」を続けているのです…。
九州豪雨もたいへんですが、こちらの復興も祈っております。
行方不明のかたも早くご無事でありますように…。