「クレヨンしんちゃん」を見ていた頃には全然わからなかった、「お姉さんどくし~ん?」の意味ないし意義。独身と既婚との間に、これだけ大きな隔たりがあるとは思わなかったが、それは後日述べることとし、今回は既婚女性に、結婚願望がありそうな独身女性の前で使ってほしくない単語(構文ではない)について論じる。
(1)うち
なぜただ配偶者と2人で夫婦となっただけで、その二人組をわざわざ「うち」と呼ぶのか理解しかねる。女の既婚友人数人は、結婚後たちまちこの言葉を使うようになった。子どもが生まれた後であれば、「うち」と自称することも認めよう。できたての二人組のくせに「うち」とわざわざ呼ぶのはなぜか。
結婚願望がある独身は、炭鉱のカナリアのようにデリケートなので、既婚者(特に結婚したばかり)の「”うち”は車は買わないんだ~」のような発言が、「ワタシは(あなたとは違い)特定の男に愛されて、結婚も簡単にできちゃって、家庭を作ったんだ~」と翻訳されて聞こえる。たとえ交際相手がいようとも、独身で自分たちのことを「うち」と呼ぶことはほぼ不可能。「うち」は、既婚者が独身との戸籍形態における差別化を図る、見せびらかし語なのだ。
そもそも私は実家以外を「うち」と呼ばない。やたら集団への帰属意識の高い人は、「うちの学校」「うちの会社」「うちら」というような表現をよく使うが、私は決して使わない。生得的な場所以外の社会的な集団と、そんな馴れ馴れしい関係になることは考えられないのだ。ここまでの人は少ないかもしれないが、要するに「うち」という言葉をつい使ってしまう新婚女性は、めでたく獲得した配偶者に心理的に依存しているのだ。
