困ったものです。 -7ページ目

困ったものです。

好きなこと、感じたこと、ひとりごと。 気ままに書き散らかします。 ぼんやりしてたら、30代あっという間に過ぎちゃうからね!


「お泊まりしないで帰るかもだけど」
余りに唐突に外された梯子に、さすがの私も目を疑った。

好きなの選ばせてくれるって言ったじゃない!
楽しみにしていたのに、どうして今更?
そんなコトできるのって聞いたのに、うん。って言ったじゃない!
数日前から工面してきたアリバイはどうなるの?

叫び出したい気持ちなのに、哀しい哉。
"聞き分けのいい女"もとい"都合のいい女"をこんなときにも発揮して。

「大丈夫。。そろそろ、出勤時間だね。」と
咄嗟に返事してしまった。

思考停止。。。
何のための今日なのかと分からなくなって呆然。。
彼の出社時刻が過ぎたことを確認して、はたと我に返る。

「無理しなくていいよ、また今度にしよう。」
可もなく不可もなくの追撃をして溜息。

普通の逢瀬なんて要らない。
まるごと彼を独占できないなら、もう今日は逢いたくない。
ぽろぽろ涙が頬を伝う。

何をこんなに拘っているんだろう―――。
自分でも分からないけれど、

どうしても今夜は一緒に居たかった。

たった一夜でもいい、彼を独占してみたかった。
 

「会いたいよー。」
通知を知らせるLINEを開くと、彼からは大変吞気なご要望。

ばか、ばか、ばか。

 

そうやって、また今日も私を振り回すんだ。

「分かった。」
ぐすぐす鼻を鳴らしながら返信した。

いつも通りの短い逢瀬でも我慢しなくちゃ。不倫なんだから。
 

本当の莫迦は自分なの、ちゃんと知ってる。