【人間関係】私の太宰#現在進行形 | 困ったものです。

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好きなこと、感じたこと、ひとりごと。 気ままに書き散らかします。 ぼんやりしてたら、30代あっという間に過ぎちゃうからね!

 

『全部、まるごと、呑み込んでしまいたい。』

 

暗闇で重なりながら、不意にそんなことを思った。

 

「舐めるの、ほんと上手だよね。きもちいー。」

快楽に身を委ねている彼は、暢気だ。

 

うまいとか、へたとか、そんなもんじゃない。

自分でも咽てしまうような情欲をぶつけているんだから。

 

ひとくちずつ、齧りとるように唇を這わせる。

ひとくちずつ、味わうように舌を滑らせる。

 

あなたにとって、私って、何?

言えたらラクになるかもしれないのに、クルシクなりたくなくて聞けない。

 

もう、めちゃくちゃに抱き合った直ぐ後なのに、

スマホの画面をなぞりながら

「忙しい」本当の理由を気にしている彼が大嫌い。

 

家の用事があるんだったら、早く帰って。

頭では分かっているのに。

 

「まだ一緒に居たい。」

口では嘘をつけない。

 

「ごめんー。」

電車に連れ去られていく彼を見送るのは、しんどい。

 

我儘で、自分勝手で、しちゃいけないこと、をしているのだけれども。

 

私は、ヴィヨンの妻にはなれないし、斜陽の女にはなりたくないし、

下駄の跡はガラじゃない。

 

報われたくて、まだ、足掻いているのだ。