後にも先にも epilogue朝の余韻に微睡んでいたかったけれども。そうはいかない。 シャワーを浴びて、歯ブラシして…身支度をしていくと昨夜からの魔法が1つずつ解けていく。 「歯磨きめっちゃ高速だね」「…え、そう?」他愛の無い会話でさえ、私にとっては朝に言葉を交わすという非日常の塊なのだ。…もう少しだけ一緒に居たい。そう言ったら、彼は何と答えるだろうか。現実には口に出せない言葉たちを飲み込んで、後も先にも無いであろう一夜の夢物語を想い出箱にそっと閉じ込めたのだ。