災害時の水の確保
災害時に飲料水が不足することが考えらえる。特に都市部は電気、水道、流通などのインフラが止まったら最後、阿鼻叫喚の飢餓地獄に陥ることは言うまでもない。冬であれば極寒地獄、夏であれば灼熱地獄、水や食料が無くなれば餓鬼地獄、暴動や戦災が生じればリアル北斗の拳地獄と、まさしく生きながら地獄を味わえよう。その地獄が楽しいとか楽しみだと考えている人も一部いるようだが、できればそういうのは高みの見物（略）
相変わらずの闇澪節は健在か、と思いきや、すっかり平凡な主婦になってしまって、男子時代にはスラスラ出てきたような文言が頭に浮かばなくなってきたからか、最近では文筆が中々捗らない。単なる老化かもしれないが。
さて、災害時の水の確保についてであるが、これは結論から言えば、綺麗な水が安定して供給される場所に行くのが最良である。具体的には山間部にある清流とか渓流とか言われているような河川の上流域であるとか、あるいは湧水がある場所などである。それ以外の場所で飲料水を確保するのは困難が生じる。とりわけ大都市部であるとか、河口に近い平野部であるとか、そういった場所では汚染された水しか無いので、飲料水を確保する為の濾過作業が必須である。といっても簡単ではない。人工的な濾過作業で浄化できる要素は限られており、例えば、泥や微生物は濾過できても、化学薬品や石油類、腐敗物に汚染された水は浄水フィルターくらいでは浄化できない。やはり、綺麗な水が潤沢に湧いているような場所に行く、またはその近くに居住するのが最良となる。
そういった場所の水であれば、簡易浄水するだけで飲むことができる。幸い、闇澪が居住している場所から徒歩で行ける場所には標高の高い山と綺麗な沢があるので、災害時にはそこで飲料水等を確保することを視野に入れて、携帯型簡易浄水器を入手した。
とあるミニマリストYoutuberの男性が紹介していたのを見て、以前から気になっていたのでAmazonで注文してみたのだが、実物を見てみて思っていたよりも大きいというのが第一印象。しかし本体は１５ｃｍほど、洗浄器具を含めて小さなポーチに入るほどなので充分に小型である。しかも重量も１００ｇ以下と非常に軽い。
性能と特徴についてであるが、一般の水道蛇口に取り付ける簡易浄水器と同様、中空糸膜フィルターというもので濾過する方式である。しかしこれは使用後にフィルター部分を綺麗な水で逆流させることで目詰まりした汚れを落として繰り返し使用ができるという優れ物で、しかも通常の市販のペットボトルに連結できるようになっている。
YouTubeを見てみるとかなり汚染された河川の水で実験して飲んでいる者もいるようだが、少なくとも渓流とか綺麗な沢レベルの水が近くにあれば、この浄水器で半永久的に飲料水が確保できそうである。耐久性も優れており、１０万ガロン、即ち、３７万８５００リットルも浄水できるという。あくまで目安であるが、というかそもそもどれくらいの水量なのか想像もできないが。ちなみに米国製である。
簡易浄水器という物自体があまり知られていないが、防災用品の主力アイテムの一つといっても良いと思う。実際の使用に関しては水の汚染度にもよるが、活性炭や砂礫などを用いた自作の浄水装置と組み合わせて使用するとか、あるいは殺菌用の浄水錠剤などを併用する必要が生じることも念頭に入れるべきである。