コントラバスが難しいのは、単に楽器が大きいから、 単に音域が低いから難しいという訳ではない。コントラバスよりも、大きい楽器も音域が低い楽器も多々存在し、大きさと低さは機動性や音程など、必ずしも難しいに直結しているわけではないのだ。(ピアノは コントラバスよりも楽器が大きく低い音域も出る。)
コントラバスが他の楽器に比べて難しいのは、圧倒的 に 『不安定』 であることに起因する。(勿論『不安定 』であることに対して楽器の大きさは遠因しているが 『不安定』であることが原因であることを意識しなけ れば問題を解決することは往々にして困難である。)
つまり安定させさえすれば他の楽器と比べての難点は 根本的には解決するのである。(勿論、演奏を物理的 にとらえ運動としての部分を抽出した場合であり音楽 家、演奏家としての実力とは必ずしも直結するもので はない。)
楽器を安定させるには勿論「構え」が最重要であり、 立ち方(座奏の場合は座り方)が全てを決めると言って も過言ではない。
楽器を持っていない状態であれば直立不動、
足、腰、肩が回旋なく一直線上にありやや胸をはった いわゆる良い姿勢が一番体に負荷が少なく意識もしな くて良い自然体である。 (武道などでは両足が揃った状態でも動き出しの上下 動を抑えるため、また臨機応変に対応するためやや膝 を曲げ腰を作った自然体をとる場合もある)
しかし、いざ楽器を持った瞬間、
上体は左右非対称になり演奏するとなると右腕左腕が 別々に運動する。
これに対する腰、足の理想位置は左右対称であるはず がなく 上体の運動に対して、合理的に相互作用し且つ四肢が 独立するかたちとなるはずである。
相互作用と独立は一見、矛盾に思えるがそれで良い。 理想とは矛盾であり、二極化され矛盾した2つの要素 があってはじめて「一点」を見出だすことの出来るも のだからである。
上体の運動
上体は楽器に無理なく近い方が良い。 その方が空間認識も無理なく行え(これによって音程 がとりやすくなる「と思われる」)、ボウイングも自 由度が広がる。
肩は左肩が後ろ、右肩が前へ出たかたち、
肩の横軸は直立不動時に比べ左へ回旋したかたちが理 想位置となる。
腰
腰の理想位置は
直立不動時と比べたときの肩の回旋向きと逆に回旋す る。※理由は後述する。
(運動によっては意識的に腰を肩と逆に回旋させても 腰は直立不動時と同じに真正面を向く場合もある。 肩を回旋すると体はつながっているので当たり前では あるが意識しなければ腰も同じ方向に回旋する。その 位置から逆に回旋するので肩の回旋角度によっては結 果として腰は真正面を向くのである。 全日本剣道連盟制定居合一本目の抜きつけ等がこれに あたるもの「だと思われる。」)
胴体は24個の背骨からなる関節の集合体である。 しかしこれを肩と腰を両端とした大きな関節としてと らえると、
その運動は
・曲げる
・伸ばす
・ひねる(回旋させる)
曲げる、伸ばすという運動は直線的で単純だが、
ひねる運動は多様な筋がおりなし体を引き締め、 絞られた雑巾のように頑強で無駄なく美しく合理的に 力を伝えることを可能にする。 (複雑な運動故に故障の原因となりやすいので注意は 必要である。)
ひねる運動は絞られた雑巾を想像しても容易にわかる 通りその両端は逆に回旋する。 (勿論力学的なエネルギーの筋は一本で(作用反作用が あるので当たり前だが)方向は二方向、特に意識的に 顔とたんでんの向きが自分の向きになりやすいので逆 に回旋するという表現が便宜上分かり良い。 )
コントラバスを演奏するとき、 肩を左へ回旋させるので腰は右へ回旋させる。
実際にやってみると確かに体幹のバネと軸、突き抜け るエネルギーを体感することが出来る。
関節は腱で繋がっており、少しずつ相互作用が働き足 先から手先、又は足先から頭まで相互に影響する。
・対角運動※
対角上の肩と腰(右肩と左腰、左肩と右腰)は連動し前 後を同じくして動く。
・平行運動※
平行上の肩と腰(右肩と右腰、左肩と左腰、右肩と左 肩、右腰と左腰)は連動し前後を逆に運動する。
対角運動と平行運動は矛盾せず同じことであるが筋の バランスによって体感する比重が違うといわれている 。 (勿論場合によるが歩いているときなど制限が少なく 意識していないとき自然に肩と腰は連動しているし特 に片手、片足で何かするときこれを利用すると無理な く全身の力を四肢一本に集めることが出来る。)
※失伝しているので詳しくはわからないが日本古来の 走り方、「なんばばしり」は肩と腰をひねらないが「 おそらく」筋を伸縮させないことによって疲労を軽減 し二軸にすることによって体を大きく?使っていたの だ「と思われる。」
足の力は腕の三倍といわれており上体(特に腕)を使う 運動(作用点が上体(特に腕))の場合、足の力をいかに 使うかが重要となる。
走る目的によって腕ふりもかわり、蹴るときも腕ふり を使う。 投げるときも打つときも斬るときも正拳突きをすると きも足が重要。
(普段生活において例えば 重たいドアを開けるとき、引く場合は手と逆側の足を 、押す場合は手と同じ側の足を「軸足」にして残った 手足を振り子に「歩く」かたちで前に進む力を無駄な く伝え、全身全霊の力を開ける手に集めると楽に開け ることが出来る。
オーバーワーク、他致し方ない理由でない限り腰痛持 ちの原因は手を使う場合足を、足を使う場合手を、使 えてないことが多くその結果行き場を失った諸々の力 が腰の負荷になっている「と思われる。」 それか単に姿勢が悪い。勿論回り回ればそれも手足が 使えていないのだが、、、。)
足の力を腕に伝えるにはその途中である肩と腰が重要 であり、 (今は人間の話をしているので当たり前だが) 二足の場合、肩は腰に制限され腰は足(足幅、足先の 向き、膝の曲げ伸ばし)に制限されるので足の力を最 大限伝えるには腰を「作る」べく立ち方(足)が最重要 なのである。
(人体においてその運動のほとんどが細かくみると円 運動なので力点が作用点から離れる程、力は大きくな りやすい
物理的な用語の使用としては間違いが含まれるが、 便宜上、足を力点、腰を支点、肩(腕、手)を作用点と して考えると分かり良い。)
足
無論場合にもよるが、肩と腰の回旋の筋上に足がある 方が無理なく、体を安定させやすい。
(剣道等その限りでない場合も多々ある。人体は複雑 極まりなく目的に対する合理性もあるので個々に熟孝 が必要。)
肩と腰の回旋の筋を考えると左足が前で右足がやや外 向きで後ろにひらくと良い。
少し疲れたので今日はこの辺にしときたいのであとは ざっくり説明します。
なんやかんやでボウイング、フィンガリングのために 右足の張りが一番大切なので右足は伸ばして軸足にし 、右腰を引く(腰の回旋)手伝いもさせます。
左足はやや曲げカウントとるときは左足でとります。
上体の角度は駒よりが弓の毛全部つけて楽に真っ直ぐ 引っ張れる位置。 腕の長さは身長くらいあって弦長は130cmくらい(だ っけ?)だから届くはず。
あと最後に楽器位置。
接地位置は左腰で骨盤で掴むように迎えに行き、ビキ ニラインの少し上の斜めラインの腹斜筋やらの割れ目 にフィット。 ボウイングのためにも上体を腰を折らずに(骨盤から) 前傾させ若干挟む意識。
高さ、角度は関係しうる要素を場合わけして、
・高くする
左手× 右手、腰○
・低くする
左手○ 右手、腰×
・左(外側)に傾ける
左手× 右手、腰○
・右(自分側)に傾ける
左手○ 右手、腰×
・前(外側)に傾ける
左手× 右手、腰○
・後ろ(自分側)に傾ける
左手○ 右手、腰×
でよくよく吟味すれば自分の楽器の理想位置が見つか るはず。
おそらく回旋すれば今までより楽に楽器が弾けるはず 。
