新国立競技場の見直しは、とてもいいことだと思います。
もはや不要論も出ているので、それでもいいかな、とも思う。

でも、万一建築を進めるのであれば、絶対に儲かる競技場にしてほしい。
今、世の中でなされている議論は、いかに低予算で建築するか、無駄のない建築にするか、という議論ですが、もう1つ、儲ける建築という視点を入れて欲しいと思います。

だって、神宮外苑なんて、日本有数の超がつくほどの一等地。
坪いくらするんでしょうね。
あんなに環境の良いところはない。

本当は、アマンリゾーツの代表的建築家、ジェフリー・バワが造ったスリランカの『ヘリタンス カンダマラ』のような施設にして、神宮の森に還る・・・といったコンセプトで20年後には消滅するのがいいですが、さすがに難しいので、超個人的な現実的意見として2つ。

①民間施設の誘致

競技場の地下に商業を誘致します。たとえばイオンモール。1万坪程度が造れ、ちょうどいいはずです。地下をつくってその部分を賃貸します。地上の競技収入以外に賃貸収入が入ります。
あの都心で1万坪の商業施設などもう作る土地はありません。そしてだからこそ近隣には地域住民が必要とする商業がありません。こんなにいい土地はないのです。商業を入れる施設側も入る商業側もどちらにとってもいいはずです。

②巨大駐車場の接地

商業と同じく、都心は慢性的な駐車場不足です。そこで都心最大の駐車場を造ります。数千台になるだろうその台数は、地域の企業の商用車用に月極、レンタカー会社の車両倉庫、カーシェアの拠点、都心パークアンドライドの拠点、都バスの車庫、観光バスの一時停車場所など、お金をとれる要素がたくさんある。都心だからこそ”不便”なものを解決するチャンス、駐車場はそんな拠点になる。

本当はもう少し時間があるなら、都心全体のパークアンドライドの総合拠点として、路面電車の車庫などのハブとして利用も考えられる。

いかがだろうか?なぜ税金を使うことしか頭にないのか現在の議論に疑問がある。おそらく競技収入だけでは回収なんかできない。

日本には有能な建築家とデベロッパー、ゼネコンがいるので、これを機会に使うだけでなくしっかり利益を出す新国立競技場を作って欲しい。