そのブランド名には「吸う。吐く。」その2つの意味が込められている。スーツの専門店「INHALE+EXHALE」。そこには“呼吸”するように時代性を捉えながら、作り手である人と着る人との間の“呼吸”を大切にしたいという思いが込められているそう。ショップの展開としては南青山店や東急百貨店本店での展開であるが、その理念が込められたスーツにつけられるタグ「INHALE+EXHALE」自体は、2プライス業態の「The@SUPER SUITS STORE」や「SUITS&SUITS」で販売されているスーツにも付けられている。これらを運営する株式会社オンリーは、2005年7月ヘラクレス市場に上場している。始まりは、京都北山市の「オンリー」。それまでテーラー中西として北山でオーダースーツの販売を行なってきた中西氏が開いたお店。そのショップ「オンリー」周辺では、中西氏経営による飲食店や婦人服、雑貨店などが展開され、当時まだ開発のなされていなかった北山地区は賑わったそう。また、「The@SUPER SUITS STORE」という”2プライスショップ”を始めたのは、ここが最初。他社でもスーツカンパニーなどの2プライスショップを展開しているが、最も早く始めたのはオンリーであった。『インヘイル+エクスヘイル』のコンセプトを、時代性やユーザーのニーズを“呼吸”しながら、さらに進化した形として提案していて、企業理念がただの価格競争でないところが素晴らしい。2プライスショップを展開しているからといって安くて悪いものを提供しているのではない。オンリーの創業者である中西浩一氏は、オーダー紳士服コンテストに作品を出品し、最高の賞である“高松宮技術奨励賜杯賞”を1983年に受賞している。優れたテイラーなのである。大きな資本を武器にする紳士服大手がいる反面で、このような素晴らしい紳士服を作っている大手もいるのである。フルオーダーの銀座山形屋さんはまだ遠いけど、大手量販店はちょっとという方は是非足を運んでいただきたい。