東京の都心圏は超高層マンションの建設ラッシュです。秋葉原の40階建て「TOKYO TIMES TOWER」や港区芝浦の47階建て「CAPITAL MARK TOWER」、荒川区南千住の20階建てマンションと共に街全体を作ってしまおうという「東京フロンティアシティ 」、52階建て、32階建てマンションを中心としてこれも街を作ってしまおうという「パークシティ豊洲」、中央区勝どきのなんと!58階建て「THE TOKYO TOWERS 」などなど挙げたらきりがありません。ほんとうにラッシュです、バブルです。

しかし今回のテーマはそんな開発とは天と地の差がある廃墟についてです。

都心に超高層マンションなどの大型開発が行なわれる反面、地方都市は吸引力を失いどんどん衰退していく一方です。

かつて戦後やバブルの頃につくられ、成長期の日本を支えた施設が今次々と廃墟化しています。それはあまりにもひどく日本や世界があるべき姿を見失っているようにも見えます。軍艦島など島自体が廃墟です。(軍艦島は最大5,000人が住み、50棟近いマンションを建てたが今は全て廃墟、無人島になっているとんでもない島)

しかし、そんな廃墟ですが、実際はかなり「アート」な要素も含んでいます。かつては人の手が入って賑わっていたレジャー施設、湯気が立ち観光客で溢れていたホテルや旅館、日本再生に向けフル稼働していた工場や列車。やはりそれなりの歴史を過ごしてきた建物たちはその役目を終えてもなお、メッセージを発信しているように思います。その姿自体がアートであったりもします。

1990年代後半に一時期廃墟ブームがあり、廃墟を紹介するホームページも増えました。「廃墟エクスプローラー」はその中でも伝説的なものです。全国の廃墟を紹介していますので、是非見られたらいいと思います。

廃墟自体に立ち入ることは違法であり危険でもあるためお薦めはしませんが、これらの方が写真を撮ってきてくれています。開発とは何であるのか、これからどうあるべきかといったメッセージを廃墟から感じ取っていただけたら嬉しいです。

新しい開発だけではなく、廃墟からも学ぶべきものがあると思います。日本に生活しているのであればこれらを知っておくことも必要だと思います。

          おかげさまで50号!!
【Culture Express http://blog.livedoor.jp/transmiley/ No.50】