それは大都会のど真ん中にあるレストラン。しかし、周りは木に覆われ緑が覆い茂っている。高層ビルの明かりは全く気にならず、まるで都会にいることを忘れさせるようなたたずまい。敷地面積3,000坪。建物は純和風。建築年1915年(大正4年)、建築当時は中村是公(元満州鉄道総裁)邸。その名は「THE HANEZAWA GARDEN」この建物をリノベーションして、レストランにしたのが株式会社プラン・ドゥ・シー(Plan Do See Inc.)。他にも京都で「THE GARDEN ORIENTAL KYOTO」や福岡で「WITH THE STYLE FUKUOKA」など多数のリゾート型レストランを運営している。「STYLEあるSCENEをSERVICEする」というコンセプトのもとで数々の施設をリノベーションしているのである。「THE HANEZAWA GARDEN」は結婚式場に使用することもできるし、6月~9月は当時庭であった場所が現在テラスになっており、ビアガーデン並みに屋外でお酒を飲むことができる施設となっている。やはり、このような施設は日本の伝統を守る上でも文化を創り上げるという点でも重要である。ただハードを残せば良いということではなく、その歴史や文化といったその建物にまつわるソフトの部分もしっかりと継承していく姿勢が望まれる。六本木ヒルズは、六本木ヒルズとして現代の最先端を行けば良いし、THE HANEZAWA GARDENはTHE HANEZAWA GARDENとして現代と調和すべく、存在すれば良いと思う。