食堂のトレーみたいに高く重なっている教科書をせーので崩すと、台風ハイスクールエイジ号が鼻を通過して北上した
このにおいが自分のふやけた高校生活を包み、彩り、解(ほど)き、流れていた空気のステータス1なのだと思うと、いやでも思い出という大きな浴槽に浸からずにはいられない
振り返る過去のある自分に酔ってしまうから、100を数えるまで出たくないけど、40を数えた頃にはガッと体を広げて叫んでしまいたくなる
2度目だって3度目だって、純を濁でコーティングした心が認め切れていない恋だって、全てを初恋と呼ぶことは可能なのね
会う約束とかしてなくても、もしかして外に出たらばったり「おっす(笑)」みたいなことがあるかもって勝手に期待して着てた青いセーターは、たくさん毛玉を産むことで心のゆらゆらをよく表現してた
今回もやはり100数える前にのぼせてしまったヤワな体は、扇風機の前でゆっくりと時間軸を現在に戻している