モチベーション、という言葉は世の中にあふれている。

 

「なんだかモチベーションが上がらないから駄目だ―」とか「あいつはモチベーションが高いからうらやましいよな」などなど。

モチベーションを使った会話はいたるところで行われている。

 

しかし、モチベーションの定義は意外と知られていない。

 

世間的に使われているモチベーションの定義は多分、

「人間の心の中から湧き出るエネルギーのようなもの」として認識されていないだろうか。

そしてこのモチベーションが心の中から湧き出るから苦しみを乗り越えられる、と思っている人が多いと思う。

 

実際自分もそう思っていた。

 

しかし、モチベーションの本当の定義は、

「コンフォートゾーンに戻ろうとする力」だそうだ。

 

コンフォートゾーンとは、文字通り自分が心地よい状態のこと。

つまり心地よい状態に戻ろうとする力がモチベーションなのだと。

 

これを聞くと「え?モチベーションてそんな緩いものなの?」と思うと思う。

しかし、本当にそういう定義らしい。

 

じゃあ「あいつはモチベーションが高いから勉強をバリバリやっている」「あの学校のバスケ部はモチベーションが高いからチームが強く優勝することが多い」となると、なんだか真逆な感じに聞こえてしまう。

 

ところが、例えばめちゃくちゃ勉強をがりがりやる同級生がいた場合、おそらくその子は、自分の目標(ゴール)を明確に位置付け、そこに達することを自分のコンフォートゾーンに設定しているから、モチベーションがそのゾーンにいくよう湧き出ている、ということになる。

多分、その生徒は例えば成績で誰かに負けるとめちゃくちゃ気持ち悪い思いに駆られ、コンフォートゾーンにいることにならないわけ。

 

何が言いたいか、というと、結局モチベーションがあいつはある、モチベーションがあいつはない、という話は、目標(ゴール)を明確に設定しているかいないかの差となる。

 

要は自分のコンフォートゾーンをどこに置くのか、と言う問題に尽きることが分かる。

 

モチベーションはその人の特性の問題ではなく、思考の問題というわけ。

 

つまり、勉強も部活も仕事もそうだが、どこに目標(ゴール)を設定するのか、そしてそれを自分のコンフォートゾーンにできるかがカギとなることが分かる。

 

モチベーションは自動的に沸く沸かないの問題ではなく、ある意味自分で作るものであることが分かり、なるほどな、と思った次第。

モチベーション云々と話す子供がいたら、まずは目標設定を明確にすることだ、と教えてあげたいと思う。