お正月の楽しみのひとつである「お年玉」。
中学生になると金額も使い道も一気に“大人寄り”になります。
親としては、金額相場だけでなく「どう使わせるのが良いか」も気になるところ。
今回は、実際あるデータをもとに、 中学生のお年玉の平均額/使い道/お金の教育ポイント を整理する。
複数の家計・金融系調査(家計簿アプリ・金融広報中央委員会など)を総合すると、
中学生がお年玉にもらう総額の平均は「2〜3万円前後」 が最も多い層のよう。
●内訳のイメージ(一般的な相場)
贈り主 一人あたり相場
祖父母 5,000〜10,000円
親 3,000〜10,000円
親戚(叔父・叔母など) 3,000〜5,000円
兄弟姉妹 1,000〜3,000円
この「一人あたり」の相場が合計されるため、
総額で20,000〜30,000円台になる家庭が多いという結果に。
一方で、家庭環境や親戚の数に強く影響されるため、
1万円以下の家庭もあれば、5万円を超える家庭もある。
次のお年玉の使い道について。
調査では、中学生のお年玉の使い道トップは以下。
1位
ゲーム・アプリ課金
2位
服・ファッション小物
3位
マンガ・本
4位
文房具・学用品
5位
貯金
6位
友達との外食・遊び代
7位
部活・趣味の道具(スポーツ・音楽など)
傾向として男子はゲーム・電子機器が圧倒的に多い。
そして女子はファッション・推し活・友達との外食が多い。
「将来のために貯金したい」という子も一定数はいるのは自分では考えられない。
中学生になると、自分で“価値判断”してお金を使うようになる。
中高生向け調査では、
「貯金はするが、結果的に使い切ってしまう」の声も多く、計画的に使う習慣がまだつきにくい時期だと分かるが、これはいつの時代も一定数はいる。
自分は間違いなくこのゾーン。
さて、お年玉は“お金の練習”をする絶好の機会でもある。
親が少しだけ伴走してあげると、お年玉が 「ただの臨時収入」→「人生の学び」 に変わる。
中学生には、使う用・貯金用・長期用(大きな買い物)など、“3つの財布”を教えると理解しやすいかもしれない。
また、1,000円だけ投資に回すという経験もアリ。
今は中高生でも使えるシミュレーションアプリが多く、
「増える/減る」を安全に学べる。
将来の金融リテラシーの差になる部分。
中学生は、精神的にも行動的にも「自分で選びたい」時期。
だからこそ、ただ渡すのではなく、少しだけ親が伴走することが大切
