近年、日本でも注目度が高まっている「フォニックス」。
小学校の英語授業でも活用され始め、中学生の保護者からも
「フォニックスの語源って何?」
「そもそも、本当に効果があるの?」
「どうやって学べばいい?」
といった疑問をよく耳にする。
そもそも、フォニックスとはどういう意味の言葉なのか。
フォニックス(Phonics)は、ギリシャ語の “phōnē(フォネー)=音・声” が語源。
ここから派生して英語の語根 phon- が生まれ、
phone(音)
phonetic(音声の)
microphone(マイク)
などの言葉につながった。
最後の -ics は “学問・方法” を意味する。(physics、mathematics などと同じ)
つまりフォニックスは、
phon(音)+ ics(学習法)=音と文字の結びつきを学ぶ方法
という意味になる。
次にフォニックスとは何なのか。
フォニックスとは、英語の「綴り」と「発音」を結びつけて学ぶ方法。
日本語は「書いた通りに読む」言語だが、英語は 書き方と読み方が一致しないことが多い のが特徴。
そのため、英語圏の子どもたちは学校でフォニックスを学び、
初めて見る単語でも読める。
聞いた音から綴りを推測できる。
という「読める・書ける」力を育てていく。
フォニックスの効果としては、
① 初めて見る単語が読めるようになる
例:
cat → c / a / t の音をつなげて “キャット”
ship → sh の音を知っていれば “シップ”
など、読める語が爆発的に増える。
② スペルミスが減る
音から文字を書く力(音韻認識)が育つため、
聞いた音をそのまま文字にしやすくなる。
③ リスニング力が上がる
音の単位(母音・子音のパターン)に敏感になるため、
英語の聞こえ方がガラッと変わる。
④ 英語の苦手意識を防ぐ
「読めない → つまらない → やらない」の悪循環を断ち切り、
早い段階で「読める!」の成功体験が作れる。
とくに中学生は単語量が一気に増える時期。
フォニックスは英語学習の土台づくりに非常に役立つ。
このフォニックスは家でも勉強できるのか。
以下で、家庭で無理なく続けられる方法を紹介したい。
① アルファベットの「音」から覚える
まずは「名前」ではなく「音」。
A(エイ)ではなく /æ/(ア)
B(ビー)ではなく /b/
学校では名前で習うため、最初は戸惑う子もいる。
② “音のまとまり” をまとめて学ぶ
フォニックスには代表的な音のルールがある。
短母音(a, e, i, o, u)
子音の組み合わせ(sh, ch, th など)
母音+ e のパターン(make, bike など)
二重母音(ai, ea, oi など)
これらを一つずつ体系的に学習すると、読める単語が一気に増える。
③ 音→文字、文字→音の両方を練習する
音読だけでなく、聞いた音を文字にする練習(ディクテーション)も有効。
例:
「sh」→ シュ、シャ、ショの感覚をつかむ
「ph」→ フ
など。
④ 短い単語から文章へ発展させる
cat → cats → The cat runs.
といった形で、単語→フレーズ→文章へ広げていくと負担が少ない。
⑤ フォニックス対応の教材を使う
おすすめは、
Oxford Phonics World
Jolly Phonics
オンライン動画(YouTubeのPhonics系)
など。音と映像をセットで学べるため継続しやすい。
色々書いてきたが、フォニックスは中学生にこそ恩恵が大きい。
フォニックスは「英語の基礎工事」。
一度身につけば、その後の学習が驚くほど楽になるだけに、確実に徹底して学習しておきたい分野。
