そろそろアカデミー賞の話⑦ 映画『マネーショート The Big Short 』 | entertainmentcrazyのブログ

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そろそろアカデミー賞の話⑦
映画『マネーショート  The Big Short 』

制作:ブラッド・ピット
監督脚本:アダム・マッケイ
脚本:チャールズ・ランドルフ
撮影:バリー・アクロイド
キャスト:クリスチャン・ベール
                 ライアン・ゴズリング
                 スティーブ・カレル
                 ブラッド・ピット
                  
 作品、監督、主演男優、助演男優、脚色、編集賞ノミネート

2007年サブプライム・ローンに端を発したアメリカバブルの崩壊。2008年のリーマンショックに早く気づいた男たち。彼らが如何にしてウォール街を出し抜いて、この金融危機を切り抜けたか?が描かれる。実話を基にした話。

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クリスチャン・ベール演じるヘビメタ好きのトレーダーなど単なる真面目な金融家じゃなくキャラクター設定も面白い。主役4人を演じる俳優は言うまでもなく素晴らしい。

原作は「マネーボール」のマイケル・ルイス。
難しい勉強的話をブラックコメディにし、リアルなドラマでは禁じ手ともいえる手法で描いた。しかも違和感なく。
撮影はドキュメンタリー的映像を得意とするバリー・アクロイド。
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ドラマが進行しながら、突然画面の人物が「説明」を始める。テレビのニュースや情報番組ではよくあるVTRからスタジオにおりて、フリップとかで説明するのと同じようなこと。コメディとはいえ、これをドラマでやっているのだ。最近は「アントマン」の脚本も手がけたコメディを得意とするアダム・マッケイの新たな挑戦。そういえば、「アザーガイズ 俺たちハイパー刑事」でエンディングでも金融に関する説明アニメが付いていた。前からこういうのやりたかったんだな。「俺たちスーパーポリティシャン」とか政治ものも笑いで描く、実は知性派監督。この映画もキャスティングが違ってたら「俺たちスーパー金融マン」なんて邦題だったかも!
                
徳永英明の歌もアダム・マッケイに使われると、こんなにも変に聞こえるのかと笑っちゃった。
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受賞は、あって脚色賞かなという感じ。アカデミー賞向きではない作品。
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最近日本でも公開された
『ドリームホーム 99%を操る男たち     
     99HOMES』
でもサブプライム・ショックによる問題を題材にしている。
監督脚本:ラミン・バラーニ
脚本:アミール・ナデリ
撮影:ボビー・ブコウスキー
キャスト:アンドリュー・ガーフィールド
                 マイケル・シャノン

ノーベル賞を受賞の
経済学者ジョセフ・E・スティグリッツの言葉
「世界中の富の4分の1をたった1%の最富裕層が所有しており、残り99%は貧困である」
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主人公デニスは、サブプライムローンの金利変動で、返済が出来なくなり、不動産ブローカーのリックに家を差し押さえられてしまう。
母親と息子を連れモーテル暮らしを始めるデニス。デニスは、その人柄と技術を見込まれ、家を差し押さえたリックに雇われる。デニスは金のために自分と同じような境遇の人々から次々と家を差し押さえる。リックは金を手に入れるためなら手段を選ばない。やがてデニスは家を大金を手にし家を取り戻すが・・。

「マネーショート」で、トレーダーたちがサブプライムローンが破綻し始めたことに気づくフロリダが舞台。
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マイケル・シャノンの鬼気迫る(いつもですが)さすがの演技が怖い。ゴールデングローブでは助演男優賞にノミネートされた。

こちらはこちらで傑作です。脚本のアミール・デメリがイラン人ってところも面白い。

この2作を観れば、リーマンショックがよくわかる。

そういえば、去年ようやっと日本でもDVDが発売された「ウォーリアー」の主人公も金利が上がって家を差し押さえられそうになっていた。サブプライム、ハリウッドのいろんなところに登場します。