映画『The ROOM』 | entertainmentcrazyのブログ

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映画『The ROOM』

監督:レニー・アブラハムソン
撮影:ダニー・コーエン
キャスト:ブリー・ラーソン
                  ジェイコブ・トレンドリー
                  ジョアン・アレン

2015年のベスト!
名作です。
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ハリウッドの歴史ある映画館で、夜中に観たんですが、明かりが始まる前に、劇場の人が出てきて挨拶をするのが恒例。なんと、その時大きな劇場に僕一人。係の人も照れくさそうに挨拶。ギリギリでおじさんひとり、女性ひとりが入ってきて結果3人でしたが。
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六畳くらいの狭い部屋に母親と子供が暮らしている。
洗面台とバスタブ。天井に小さな窓。
ジャックという長髪の子供は、5歳になる。
ママがパンケーキにクリームで「5」と書いて、祝おうとするが、ジャックはロウソクがないと駄々をこねる。
ジャックのベッドはクローゼットの中。ママとは別に寝ている。
日課は、ストレッチとテレビを見ること。
テレビがあるが、番組の世界は実際には存在しないと教えられている。
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映画は、ジャックという子供の一人称で語られていく。

・・・あらすじはココまで。
これ以上は、後半に書きますが、知らないほうが、そのあとの展開により驚きます。
ただし、知っていても、後半の展開が素晴らしく問題ない気もします。

原作はアメリカでベストセラーになったフィクション。フィクションと言っても、実際に起きた事件を基にしています。

監督の前作は、いつも大きなマスクを被っていないと人と接することができないバンドマンの話「フランク」。この監督、人間を描くのがひじょうに上手い人だなと思っていたけど、今回はさらに素晴らしい。
画面作りもさらに才能を発揮している。

※ネタバレあり。
ここからストーリーに触れていきます。

5歳になったジャックは、自我に目覚め、いろんなことに疑問を感じ始める。

クローゼットで寝ていると、男がドアのロックを開けて部屋に入ってくる。
男が来ると、ベッドが軋む音がする。

後半でわかるのですが、母子は男に狭い部屋に監禁されている。
ジャックは、部屋で産まれ一歩も外に出たことがない。

あることをきっかけに、ママは外の世界のことを少しずつ、ジャックに教え始める。
そして、ジャックを外に逃がすためにある方法を思いつく。
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ここからが、本当に素晴らしい。
ついに部屋から逃げ出したジャック。
初めて外の世界を見たジャックの表情。ジャックの顔のクローズアップと、フォーカスを上手く使ったカメラワーク。
初めての世界に触れる子供の視点がどんなものか?ひじょうに上手く画面に表現されている。
撮影監督は「レ・ミゼラブル」や「英国王のスピーチ」のダニー・コーエン。

男の子が髪を切るシーンで泣いた。

この映画、かなり評判も良く、アカデミー作品賞とか主演賞とかノミネートされるのではないかという予感。
日本ではやるんでしょうか?

この映画を制作したA24って会社。
ソフィア・コッポラの映画とか大作ではない良作を次々作っていて、要注目の会社。