映画「草原の実験 Ispytanie」 | entertainmentcrazyのブログ

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映画『草原の実験』

監督:アレクサンドル・コット
主演:エレーナ・アン


カザフスタンの草原。
父と暮らす主人公の少女。
少女に思いを寄せる二人の青年。


全編セリフなし。
おおーとか絶叫はありますが、セリフなしという
タイトルのごとく映画そのものが実験的。

この映画の成功要素は、
主人公を演じるエレーナ・アンを見つけたこと。
撮影当時14歳。韓国人の父とロシア人の母を持つ。
少女から大人に変わる年頃。
とにかく目が綺麗で、不思議な魅力がある。
先日、某タレント・コンテストをライブで見てきたのだけど
その出場者のだれもかなわないほどのずば抜けた魅力がある。


この映画は、写真集を眺めているような感覚と似ている。
ひとつのテーマを持った写真集は語らないけど、
そこには映画以上にドラマがある。
セリフがないことは、映像に何があるのかを
観客が読み取っていかなければならない。

監督いわく
セリフを排除した理由は
言葉を排したコミュニケーションによって想起される
言葉よりも強いイメージの再現力
だそうです。

言葉を無くすことで、映画の世界のリアルが
ファンタジーよりになって、
全体に不思議な雰囲気が漂っている。

音を減らすことは、匂いや風を感じることができる。

少女の服装、「紅の豚」のようなパイロットの父親
たこ八郎とカニクイザルのような青年、
少女以外は彼女の守り神のよう。

映画には衝撃のラストが待っている。
寝不足で行くと、確実に夢だか映画だかわからなくなる
ほどの静けさから一転。
これまでのストーリーは何だったのか?と
思わせる出来事が起きる。

監督いわく
平穏で幸せな日常は一瞬にして奪われることがある

この衝撃のラストがあるからこそ
この映画は傑作となり得たわけです。

本日から公開!衝撃のラストはぜひ劇場で。

きょうは、エレーナに会いに行ってきます。