ラウラ・アントネッリ RIP | entertainmentcrazyのブログ

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ラウラ・アントネッリ RIP

 子供の頃から映画が大好きでテレビでもあらゆる映画を観ていた。スコセッシやペキンパーのバイオレンスも、残酷映像満載のモンドなドキュメンタリーも。しかし、なぜか父親が見せてくれない映画があった。なぜかそれが放送される夜は寝ることを促された。何が放送されるのか?前週に流れた予告で大体は察しがついていたが、いったいどんな話でどんなことが繰り広げられているのか?ベッドの中で薄っすらと聴こえる音声。音を聴きながらも、そこは子供、前半で寝てしまった。耳に残ったのは、音楽と声。何度かそんな日があった記憶があるが、調べてみると80年代にその映画は頻繁に放送されていたらしい。
その映画とはイタリア映画『青い体験』。
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中学生になって、放送されると翌日のクラスでも話題になった。部屋にテレビがあるとか、無事に観ることができたやつから内容を聞く。高校生になってようやっと観ることが出来た。今インターネットに流れている映像に比べたら、全く大したことはないが、この映画の情緒あるエロにはかなわない。
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その『青い体験』に主演していたのが、ラウラ・アントネッリなのだ。
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ラウラ・アントネッリは1969年の「毛皮のビーナス」に主演。ジャン・ポール・ベルモンドの恋人だったこともあるイタリアのスター。代表作が「青い体験」。
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映画はどういう内容かというと、俗に言う“筆下ろし”もの。
思春期真っ最中の少年ニーノが主人公。母親の葬式の日に家にやってきたのが、ラウラ・アントネッリ演じる美人でセクシーで気立てのいい家政婦アンジェラ。父親は彼女と再婚を考えるようになるが、同時にニーノも彼女に恋心を抱くようになり、彼女に嫌がらせをするようになる。そして最後には、アンジェラに童貞を奪われるというハレンチなストーリー。
この映画の中で見せるラウラの困った時の表情がたまらなく素敵だった。
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二作目の「続青い体験」は、兄嫁に恋心を抱く義理の弟のハレンチなストーリー。
一作目も二作目も主演二人は同じ。ちなみに主人公の少年を演じたとっても羨ましいアレッサンドロ・モモは17歳という若さで事故死している。一作目の撮影時はなんと15歳。この時代はまだそういうことが許された時代だったわけです。
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 この映画、DVDもずっと発売されず、しばらく忘れていんだけど、数年前イタリアのローマにあるダリオ・アルジェントの経営する変な店に行った。そこには、『青い体験』のDVDやラウラ・アントネッリの本まで売っていた。突然いろいろ思い出して、興奮して、イタリア人の仕事仲間ミケランジェロ(30代前半)に見せた。「なんでこの人を日本人が知っているのか?」と、ミケランジェロも興奮して二人で『青い体験』話で大盛り上がり。なんと、イタリアでも親から見ちゃいけないと言われる映画だった。まあ驚くのはイタリア人のほうですが。「ヰタセクスアリス」と「伊タリアセクスアリス」である。
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今年ついに青い体験二作のDVDが発売された。なんとテレビの吹き替え版も収録。
吹き替えの映画はほとんど観ませんが、この映画は吹き替えで観ないといけません。それは、ラウラ・アントネッリ演じるアンジェラを担当したのが、オードリー・ヘプバーンや「銀河鉄道999」のメーテルの声でおなじみ池田昌子さん。あの声で「いけない子ね」とかいうわけ・・・。大人になってフランス映画「エマニエル夫人」を観ていたら、『青い体験』のテーマ曲が流れる部分があった。
これはどういうことか調べてみたら、日本のテレビで吹き替え版を作る際に、音楽を差し替えていたことが判明。DVDを見ると確かに、吹き替えと本国版では音楽が違うが、吹き替え版のほうが淫靡。
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ちなみに一作目の撮影は、光の魔術師ヴィットリオ・ストラーロ。「地獄の黙示録」や「ラストエンペラー」でアカデミー撮影賞を受賞した名匠。この映画を撮影したのは「ラストタンゴ・イン・パリ」の後。心に残る映画というのは撮影も音楽も素晴らしいのだ。クライマックスの嵐の夜に童貞をニーノ少年が童貞を奪われるシーンは、この時代なので、かなり明るいレンズを使って撮影していると思われる。このシーンこそ、光の魔術師と呼ばれるヴィットリオの腕前が発揮されている。

と、何の話をしていたのか湧かなくなりましたが「青い体験」は名作ということです。
よく「女はギターのようだ」という人がいますが、映画の撮影当時は30ちょい過ぎだったラウラ・アントネッリ。映画の雑誌で当時のヌードを見たことがあるんだけど、ギターのような身体でした。
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ということで、そんなラウラ・アントネッリが、73歳で亡くなったという訃報が届いた。海の向こうでミケランジェロも悲しんでいることだろう。
彼女は永遠に「青い体験」のアンジェラです。RIP

良い子は見ちゃだめ。







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